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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
24/332

19

 ちらりとキッチンを覗く。


 洗い物をしているのだろうか。水の音と、流しに向かう母の背中が見えた。


 本当に好きならば、どんなことでもいい。懸命にやりなさい。


 この背中に、俊哉は昔からそう言われてきた。


 その言葉には、一片の嘘もないのだろう。だから母は周りの同級生たちがどうとか、周りの親がどうとか、そういう判断で自分の子供を見ていないのだ。本当に好きならば、本当に懸命になれるなら、どんなことでもいい。学校の勉強でなどなくていい。パソコンのオンラインゲームであってもいい。


 そう、あれはゲームだ。


 大空を自由に飛び回り、敵を撃つ、ゲーム。

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