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八畳ある洋間も、ベッドと机が置かれてしまえば手狭だ。そこに自作のパソコンと、それらを収めるラックが並べられ、無数のコードが床を這い回っていれば、こげ茶色をしたフローリングもろくに拝めないのが必然だった。
コントローラーから手を離した内川俊哉は、目頭を揉みながら改めて自室を見回した。
その有様に、我ながらうんざりとする。
一瞬前まで大空を自由に飛びまわっていた開放感はそこになく、散らかして放置した、ものぐさな自分の日々だけが横たわっている。
いい加減、掃除するか。家具や配線以外にも床を覆い隠す、投げっぱなしの衣類を見やって誓う。
放っておけば母親が踏み込んで、片付けてもらえそうではあったが、十七歳の健全な男子の心境として、それを不愉快に思う心が俊哉にもあった。




