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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
20/332

15

『〝ライオンハート〟がやったのか! すげえな、なんだあれ』


『おつかれさま~ 支援感謝します』


『あんな速度でいけるもんなんだ』


『いや、普通無理だろ』


 次々とオート制御に切り替わった〝パイロット〟たちから、思い思いの言葉が打ち込まれ、ログはすぐにいっぱいなった。


 機を逸した〝ソーサラー〟は、バックスペースキーに指を伸ばして、打ち込みかけた言葉を消した。


 またやられちまったな。


 消した言葉を反芻した〝ソーサラー〟を追い越し、〝ライオンハート〟の《F―16》が、その愛称である『ファイティングファルコン』の姿そのままに、悠然と帰還していく。


 悔しさ、とまでは言わない。だがどことなく空虚な、劣等感に似た感覚を抱きながら、その機体の姿を画面上に追った〝ソーサラー〟は、同時に画面の端に表示された現在時刻を確認した。そして改めて、チャットに言葉を打ち込む。


『悪い、ここで一回落ちるわ』

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