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一瞬、地震かと思った。
だがそんなはずはない。ここは水の上。それも空母の中だ。人造の浮島に、地震はない。
ならば、何か。
俊哉は答えを求めてロバートの背中を見つめた。そのタイミングと、目に見える変化が起こったのは、ほぼ同時だった。
ロバートの立つ数歩先。つい先ほどまで俊哉たちも立っていた床が真っ二つに分かれ始めた。
それまでただの床にしか見えなかった場所は、動き始めてみると重厚な扉だった。
「これが君を呼んだ理由だ」
振り向かずに、ロバートが言う。
それとほぼ同時に、口を開けきった床部分から、巨大なものが姿を現した。




