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何度か道を折れ、階段を下った。
複雑に入り組んだ内部は迷路としか思えず、俊哉は完全に方向感覚を失っていた。
ただ白衣の背に従うまま歩き続け、最後に辿り着いたのは、巨大な鉄の扉の前だった。俊哉から見ても、身の丈の三倍はある。
圧倒されて見上げていると、その扉が開き始めた。これまで見たどの扉よりも重い音が、歩いてきた通路に響く。
内臓を揺さぶる重低音に、やはり圧倒された視線を向けると、まだ完全に開き切っていないその扉を、ロバートがくぐり抜けていくのが見えた。
遅れぬよう、俊哉は足早でその背に続いた。




