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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 2
106/332

14

 ここは海の上だ。


 完全に確信に至った俊哉は、それを問う言葉をぶつける相手を探して振り返った。


「ようこそ」


 それとほぼ同じタイミングだった。


 目を向けた先で白衣の男が、ずれた眼鏡の鼻の部分を右手の中指で直しながら、口を開いた。


「アメリカ海軍ニミッツ級原子力航空母艦五番艦、《エイブラハム・リンカーン》へ」


 短く切り揃えた茶色い髪に、縁のない眼鏡をかけた、線の細い小柄な男。


 改めて白衣の中の姿を正視した俊哉はしかし、先ほどのように虫も殺せぬ、という印象が浮かぶことも、耳に入る日本語に安堵することもなかった。


 原子力航空母艦。つまり、空母。


 現代の軍事において、中核を担う存在。百機以上の航空戦力を有し、最前線基地として機能する、プラットホーム。


 やはり想像は間違っていなかった。俊哉は何度となく『W.A.R.』の中で見た空母の形状、外観を、バルコニーから見える景色に照らし合わせた。


 なぜ自分が、その空母にいるのか。


 疑問が追ってきたのは、その後だった。

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