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生まれてきてくれて…ありがとう




午後 3時



二人は


菓子をつまみながら


テレビを見ていた




二人の好きな


テ■スの◆子様 だ



「……………」


「…(…キョーコ)」



キョーコの目線は


テレビの下辺りにあった



何か考え事をしていた



「…キョーコ?」


「……………」


「…キョーコってば」


「ん?何チアキ」



チアキの呼び掛けに


反応出来なかったキョーコ



それだけ深く


考え事をしていた



「どうしたの?

最近変だよ??

悩み事なら言ってね?」


眉を伏せて言うチアキに


ニコッと微笑み


頭を撫でてやる



「悩み事じゃないよ

大丈夫さ、もう少しで

チアキにも教えるよ」


と 肝心なトコを


隠して伝えるキョーコ


「うん…」


納得いかなかったが


とりあえず頷くチアキ





10日後




キョーコの様子は


変わらなかった…




(どうしたんだろ…

キョーコ…)


今日は休みで


キョーコは


朝早く出掛けていた


家にはチアキ一人



チアキは


ベッドの上で







ひそかに泣いていた










「ただいまー

………

チアキ?」


キョーコが帰ってきた


いつもならチアキが


おかえりさないと


駆け寄ってくる




今日はそれがない



「チアキ、寝てるのか?」


キョーコが帰った時刻は


夜 7時



いつもなら夕食を


食べている時間だ



静かに 寝室を


覗くキョーコ


「スゥ……スゥ…」


「寝てたか…」


チアキの隣に


寄り添い頭を撫でる


「?…


チアキ……


泣いてたのか?」



チアキの周りのシーツは


湿っていた



チアキは涙を流した後



そのまま寝てしまったのだ


優しく頭を撫で


添い寝をする



「不安にさせて


ゴメンな…


明日…ちゃんと話すから…



愛してるよ…



おやすみ…」



チアキの額に


キスを落とし



キョーコも眠りについた










翌朝――――





「ん…


えっ?キョーコ??」


「スー、スー」



チアキは


隣にキョーコが寝てい為


少し驚いた



「…いつ…

帰ってきたんだろ…?」


疑問を抱きつつも


朝食を作るため


台所へ向かう







トントントン



軽快なリズムの音で


目を覚ますキョーコ


「…チアキがいねぇ…」



まだ寝ぼけているのか


フラフラと立ち上がり


音のする台所へ


足を進める





その頃チアキは


朝食が出来上がる頃だった



「よし

あとは味噌汁だけね」



キョーコが好きな


味噌汁を作るチアキ



その時 キョーコが


チアキに抱き着いた



「きゃあっ?!」


「ん…チアキ

ぉはょー……」


抱き着きながら


チアキの耳元で


呟くキョーコ


「////(恥ずかしい!)」


そのキョーコの


行動に顔を赤くするチアキ



「チアキ、顔赤ぇー


ハズイのか?」


チアキを弄めるキョーコ


「〜////もうっ意地悪!」

「ははっ」




朝食を食べて


二人で寛いでいた




「なぁチアキ」


「なぁに?」



キョーコがチアキを呼ぶ



そして チアキの頬に


キスを落として


ペアピアスをチアキに


渡すキョーコ



「誕生日…おめでとう


生まれてきてくれて

ありがとう、



愛してる」



「キョーコ…」


抱きしめ合う二人



キョーコが最近


様子がおかしかったのは


チアキへの


誕生日プレゼントに


悩まされていたからだ



二人は


これからも



ずっと愛し合うであろう

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