異世界転生したら、前世の課金石が引き継がれてて、国が買えた

——廃課金ゲーマー、異世界で世界を買う。

ソシャゲに人生と財産を捧げ、月300万円課金の果てに心不全で死亡した青年・タカミチ。だが目覚めた先は、まさかの異世界。彼を待っていたのは——見覚えのある「ログインボーナス画面」だった。

【課金石：999,999個を引き継ぎました】
【初回ガチャ：無限回転・UR100%】

課金アイテムは現実となり、バグ性能の武器やユニットを次々と召喚。領地まで石で購入し、平民の村に水道とWi-Fiを整備、さらには「異世界メイドカフェ」まで開店。

だが平穏は続かない。隣国の魔物侵攻、そして中央王国からの召喚状——

「大丈夫、ガチャ回したから」

そう言って彼が投入したのは、全財産。そして引き当てたのは——世界最終兵器《インフィニティ・ゼロ》。

廃課金の力は神を超え、やがて王すら膝をつく。

「我が王国は、もはや貴殿には敵わぬ……！」

世界を救い、石は尽きた。だがその時、新たな通知が届く——

【『異世界課金戦記２』配信開始！ 初回特典：課金石1,000,000個】

「またかよ！！！」

——課金に始まり、課金に終わる。これは、“金で異世界を制した男”の伝説である。