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第17章:冒険者登録

第17章:冒険者登録


ギルドの扉を開けて中に入ったコラカンサダは、しばらくその場に立ち尽くしていた。


中の光景が、あまりにも印象的だったからだ。


広いホールには、多くの冒険者たちが集まっている。

テーブルを囲んで酒を飲む者。

クエストについて話し合っている者。

武器の手入れをしている者。


まるで、本物の冒険者たちが集まる酒場のようだった。


「……すごいな」


彼は思わずそう呟いた。


このゲームがリアルだとは聞いていたが、ここまでとは思っていなかった。


視線を少し動かすと、ホールの奥に大きな掲示板があるのが見えた。


そこには、数え切れないほどの紙が貼られている。


おそらく、あれがクエスト掲示板なのだろう。


しかし――


その前にやるべきことがある。


「まずは登録だよな」


コラカンサダはそう呟いた。


チュートリアルで聞いた話では、クエストを受けるためには冒険者として正式に登録しなければならないらしい。


彼はホールの奥を見回した。


すると、壁際にカウンターのような場所があるのを見つけた。


そこには、何人かのプレイヤーが並んでいる。


カウンターの向こう側には、受付らしき人物が座っていた。


「……あそこだな」


コラカンサダは小さく頷き、その列に並んだ。


前に並んでいるプレイヤーたちは、それぞれ受付と何かを話している。


登録手続きだろうか。


順番はゆっくりと進んでいった。


そして――


ついに、彼の番が来た。


受付の女性が顔を上げる。


彼女は落ち着いた表情で、コラカンサダを見た。


「冒険者登録をご希望ですか?」


「はい、お願いします」


コラカンサダは少し緊張しながら答えた。


受付の女性は軽く頷いた。


「それでは、こちらの水晶に手を置いてください」


彼女はカウンターの上に置かれた小さな水晶を指さした。


コラカンサダは少し不思議に思いながら、その水晶に手を置いた。


すると――


水晶が、淡い光を放った。


その瞬間、彼の視界に新しい画面が表示された。


「冒険者登録を開始します」


「お……」


コラカンサダは小さく声を漏らした。


画面には、彼のキャラクター情報らしきものが表示されている。


名前。

種族。

レベル。


そして――


いくつかの見慣れない項目もあった。


彼は少し眉をひそめた。


「……なんだこれ?」


しかし、画面はすぐに次のメッセージを表示した。


「登録処理中……」


数秒後。


画面の文字が変わる。


「登録完了」


同時に、水晶の光もゆっくりと消えていった。


受付の女性が微笑む。


「おめでとうございます。これであなたは正式な冒険者です」


コラカンサダは一瞬、言葉を失った。


そして――


ゆっくりと笑った。


「……ありがとうございます」


彼はそう言って頭を下げた。


ついに――


この世界での冒険者としての人生が、正式に始まったのだ。


―続く―

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