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依存性  作者: スノスプ
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カフェにて

 放課後、フィリスと菜穂は学校近くのカフェに向かった。カフェは学生たちのたまり場として知られており、店内は活気に満ちていた。二人は窓際の席に座り、カフェラテとケーキを注文した。


「さて、フィリス先輩。今日はどんな勉強をするんですか?」菜穂がメニューを閉じてフィリスに尋ねた。両手を顎につけ肘を付く。


「うーん、やっぱりさっきの特別訓練プログラムに備えた方がいいかなって思ってるんだけど…」フィリスは考え込みながら答えた。「でも正直、何から手を付けたらいいのか、まだよく分からなくて。」


 菜穂は笑みを浮かべながら、軽く頷いた。「わかりました。それじゃあ、まずはフィリス先輩が得意なところから始めましょうか。例えば、戦略的な思考とか?」


「戦略的な思考…それなら、やってみようかな!」フィリスは少し自信を取り戻し、ノートを広げた。「でも、どうやって勉強すればいいんだろう?」


 菜穂は少し考えた後、いたずらっぽい笑顔を見せた。「それじゃあ、フィリス先輩にクイズを出してみましょうか。いろんな状況を想定して、どんな行動を取るか答えてみてください。」


「おお、いいね! でも、簡単なやつからお願いね。」フィリスは笑いながら答えた。


「了解です! じゃあ、まずは…」菜穂は少し考え込んでから、口を開いた。「例えば、あなたが指揮官で、敵が3方向から攻めてきた場合、どうやって防御しますか?」


 フィリスは少し悩んだ表情を見せたが、すぐに顔を上げた。「えっと…まずは、味方の部隊をそれぞれの方向に分散させて、敵を分断するかな。そして、一番弱いところを見つけて、そこを集中攻撃して反撃する!」


 菜穂は満足そうに頷いた。「いいですね! フィリス先輩、なかなかの戦略家ですね。でも、もし敵が偽装攻撃を仕掛けてきたら?」


「えーっと…それはちょっと難しいかも。でも、偵察部隊を使って敵の動きをよく観察するかな。そして、怪しい動きを見つけたら、そっちを優先して対処する!」フィリスは自信を持って答えた。


「なるほど。やっぱりフィリス先輩、考えてますね。でも、実際の状況ではもっと複雑なことが起こるかもしれませんから、柔軟に対応する力も必要ですよ」菜穂は優しくアドバイスを付け加えた。


「そうだね、臨機応変に対応することも大事だよね」フィリスは納得し、ノートにメモを取った。「菜穂のおかげで、少しずつ分かってきた気がするよ」


「それは良かったです! これからも一緒に勉強していきましょうね。」菜穂は微笑みながら、フィリスにエールを送った。


 その後、二人はしばらく戦略について話し合いながら、次々と出されるクイズに取り組んでいった。時折、フィリスが考え込んでいるときに、菜穂が軽くからかうようにコメントを入れて、二人で笑い合う場面が続いた。


「フィリス先輩、次の問題です。」菜穂はいたずらっぽい笑みを浮かべて言った。「もし、戦場で敵と味方の区別がつかなくなった場合、どうやって戦いますか?」


 フィリスは一瞬困った表情を見せたが、すぐに笑顔に戻った。「うーん、それは難しいね。でも、私は信頼できる仲間を信じて行動するかな。菜穂みたいに頼りになる天才がいれば、きっと間違わないよ!」


「何をいってるんですか! おっかしいですねーそんなに私を頼りにしても困っちゃいますよ!」菜穂は笑いながら応えた。「でも、信頼できる仲間を見つけるのも、指揮官としての大切な仕事ですからね。」


「だよね! 菜穂が言うことは本当に正しいし、私も頑張らなきゃって思えるよ。」フィリスは感謝の気持ちを込めて言った。


 二人の勉強会は、和やかな雰囲気の中で進んでいった。途中でケーキが運ばれてくると、フィリスが大きく目を輝かせた。


「おお、美味しそう! でも、これを食べたらまた運動しなきゃいけないかな?」フィリスはケーキを見つめながら少し困った表情を見せた。


「そうですね! フィリス先輩は食べすぎなんで運動しないと太りますよ。だけど、今日は勉強も頑張ってるから、これくらいのご褒美はいいんじゃないですか?」菜穂は笑いながらケーキを一口取った。


「それもそうだね! じゃあ、遠慮なくいただきまーす!」フィリスは笑顔でケーキを頬張り、幸せそうな表情を見せた。


「やっぱり、フィリス先輩は甘いものが好きなんですね。」菜穂は軽く笑いながら、フィリスを見つめた。


「うん、甘いものを食べると元気が出るんだよ!菜穂ももっと食べてみなよ。」フィリスはケーキを勧めた。


「それじゃあ、もう一口だけ。」菜穂は少し遠慮しながらもケーキを受け取り、二人で仲良く食べ始めた。


 その後も二人は、冗談を交えながら楽しい時間を過ごし、勉強とリラックスのバランスを取りながら一緒に過ごしていた。勉強会が終わる頃には、フィリスも菜穂も満足げな表情を浮かべ、二人の間には確かな友情と信頼が育まれていた。


「今日もありがとう、菜穂。おかげで色々と勉強になったよ。」フィリスは帰り際に菜穂に感謝の言葉を述べた。


「こちらこそ、フィリス先輩と一緒に勉強できて楽しかったです。また一緒にやりましょうね。」菜穂は微笑みながら応え、二人は別れた。


 その日、フィリスは菜穂との時間を思い返しながら、彼女の前向きなエネルギーと自分への信頼に感謝しつつ、明日からの訓練に向けて新たな決意を胸に抱いた。

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