貧窮民対策 領地外との格差
【貧窮民対策 領地外との格差】
バジルさんたちが率先して開発した肥料。
食料増産のために苦労して増産した肥料であるが、
まるで学園と同じ状況が生まれた。
反守旧派の売り出した肥料だから守旧派が使えるか、というわけだ。
なんでそんなに頑ななんだろう。
守旧派がこのところ急速に力を低下させている理由がわかる。
偏狭な価値観で奴らは生きている。
で、ラ・シエルエリアで守旧派といえば、筆頭は教会領だ。
ラ・シエル教会本部は新肥料に反対。
その傘下の教会はいろいろだ。
固く信仰を守っている?教会は当然、反対。
柔軟な教会はこっそり使っている。
それでも、結果が出るには時間がかかるし、
ラ・シエルエリアには数十万人の人々が住んでいる。
それ全てに行き渡るにはまだまだ時間が必要だ。
で、ラ・シエル市議会省庁のお偉いさんである、
ロレーヌの両親に話をもちかけた。
肥料を増産して貧民を救う用意がある、と。
父ちゃんも大量の魔石を寄付する。
この大量の魔石、個人で賄える量を越えていて驚かれた。
今、俺んちは4馬力だからな。
父ちゃんたちも昔より強くなっているし。
それに、いざとなったら俺の魔石スキルがある。
さらに、ラ・シエル領地限定であるが、貧民対策事業の提案をした。
貧民に仕事を与える公共事業だ。
仕事の内容は街の清掃(特に下水)、治水・利水。
※利水 用水路、運河、排水路など。水の利用を第1に考える。
もちろん、仕事に対して報酬を与える。
ここで問題が発生した。
個人で参加する場合はいい。
問題は家族や村単位で参加するケース。
村のお偉いさんが報酬賃金を独り占めする。
家族単位でも賃金を家長が独り占めする。
それを嫌って村の支配から逃れたい人もいる。
だけど、村からの引っ越しはできない。
村はよそ者を嫌う。
他の村からの流れ者など、たいてい引き受けない。
村8分以上になる。
これが家族だともっと閉鎖的だ。
当たり前か。
家族単位なのによそ者が入るスペースはない。
それでも、逃げてくる人はいる。
何しろ、大規模な公共事業が行われるのだ。
確実に収入になる。
難民はどこに集まるか。
街に集まる。
だが、住人になるにはIDが必要だ。
街としても、不審者が街に入り込まれるのは困るのだ。
そこで、市議会としてはキャンプを設立した。
これでどんどんと難民を吸収していく。
俺たちは市議会に魔石ジュースの販売権を与え、
それをさらなる資金源にしてもらった。
冒険者ギルドもそうだが、通常のジュースの3倍で売る。
つまり、300sだ。
卸値は昔と同じ30sほどである。
そして、領民でなければ卸値は600sで売る。
それでも、売れる。
薬師の売る回復薬より安価で高性能、しかも美味だからだ。
無論、薬師が怒る。
しかし、薬師ギルドの3原則に触れているわけではない。
しかも、薬師はバックが教会。
市議会とは対立しているか、もしくは別筋。
薬師ギルドは傲慢で偉そうな人が多い。
街では好かれていない。
そして、薬師ギルドが圧力をくわえたことを聞き、
市民が猛反発。
薬師ギルド製品ボイコット運動が起こった。
薬師ギルドたまらず白旗をあげた。
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