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183.エターナルソード

「知ってるも何も、エターナルソードのことは有名よ。あなたたちだけが知っているわけじゃないわ」


 以前、シュヴィリスが『ルヴィバーの文献には嘘ばっかり書いている』と言っていたのを聞いてしまってから、そのエターナルソードについても嘘なんじゃないかという気持ちが漂う。

 しかし、それについてはエルヴェダーも話を聞いたことがあるというのでどうやら本当らしい。

 その話の内容が、エルヴェダー以外のメンバーにとってはかなり衝撃的な内容だったのだが。


『俺様たちのリーダーに、黒いドラゴンがいるんだ。そいつは今どっかに行っちまって行方がわかんねーんだがよぉ、その原因作ったのがルヴィバーなんだよな』

「えっ?」

『エターナルソードを使って、俺たち竜族の国のトップに君臨していた黒いドラゴンをやっつけちまった。で、それは冒険日誌に載ってたのか?』

「ううん、そんなのは私もお兄ちゃんも知らないわ。内容としてはさっきエスティナが言った通り「あらゆる魔力を無効化して敵を斬ることができる、最強のロングソード」ってだけの話よ」


 トリスに続いてリュディガーも言及する。


「ああ。それで数多くの敵を斬り伏せ、各地で伝説を生み出した……それでその話については終わっていたし、エターナルソードがその後どこに行ってしまったのかについては書いていなかった」

『なるほどな。あいつはそこについては隠していたわけか。そもそもあいつの持っているエターナルソードってのはなぁ、俺様たち竜族の生み出した最高傑作の武器なんだよ!』

「えーっ、そーなの!?」


 まさかそんな……とトリスが驚くのも無理はない。

 それを黙って聞いていたフェリシテがここで口を開いた。


「あ……あの、ね。もしかしてそのエターナルソードらしき武器ならイディリークの地下にあるかもしれないんだけど」

「えっ!?」


 今度はリュディガーが驚きの色を隠しきれない。

 となればその最強の武器を手に入れるためには、イディリークに戻らなければならないということだ。

 しかし、そのエターナルソードを見つけたからといってすぐに使えるわけではないというのがエルヴェダーからの話でわかった。


『いいや、場所がわかってもダメだぜ。エターナルソードを使える人間ってのはそのエターナルソードに認められなきゃならねえ』

『どういうことだ?』

『つまり、エターナルソードそのものが使い手を選ぶんだよ。認めた人間以外が触ろうとすれば、軽くビリッと痺れさせて拒絶反応を起こすんだ。俺様たち全員に認められなきゃならねえからな!』


 そのエルヴェダーの発言に対して、リュディガーは思い当たる話があった。


「どういうことだ? まさかそれって、以前セルフォンが言っていた「実力を見せてもらう」とかなんとかって話のことか?」

『その通りさ。一応、そのセルフォンとシュヴィリスはおめーらのことを認めてるみてえだが、俺様はまだ認めてねえ』

「なら、どうすれば認めてもらえるんだ?」


 その方法がわからなければ行動のしようがない。

 リュディガーのその質問に、赤いドラゴンは非常に単純に答えた。


『俺様たちと戦って勝てばいい。エスヴェテレスの皇帝が言ってたことと同じく、俺様たちと手合わせをしてもらう。俺様たちが認めれられるだけの実力があるかどうかがポイントだ』

「ちょっと待ってくれ。それはドラゴンの姿のあんたと戦うってことか?」

『そーだよ。それ以外に何があるんだって話だ?』


 言っていることは単純なのだが、実際に認めさせるとなると非常に難しい部類の話になってきそうだ。

 そしてそれを聞いていたフェリシテが、気になった部分について質問する。


「ちょっと待って。俺様「たち」ってことは、あなた以外の全てのドラゴンとも戦うってこと?」


 認めさせる対象の話が複数形になっているので、そこを質問しておかなければ後になって「話が違う!!」ということになりかねないからこそのフェリシテからの質問だったが、エルヴェダーによると絶対そういうことではないのだという。


『いーや、戦って実力を見せてもらうのは俺様と黄色いドラゴンの二匹だけだぜ。他の奴らは認めさせる条件が違うし、そもそもおめーらはシュヴィリスとセルフォンには認められてるんだからな』

「それもそうか……。でも、どうしてあなたとその黄色いドラゴンだけなの?」

『単純に、俺様と黄色いおっさんドラゴンが武闘派だからさ。シュヴィリスとセルフォンはどっちかっていうと穏健派だ。それから緑と白が知性派で、黒いのはどっちも兼ね備えてる』


 そしてその黄色いおっさんドラゴンと戦うためには、まずシュヴィリスとセルフォンとエルヴェダー、さらには緑のドラゴンに認められた後でなければ無理なのだという。


『俺様たちは微妙に立場が違うんだ。黒いのがリーダーなら、黄色と白がサブリーダーで、その下に普通のメンバーの俺様たちって構図なんだ』

「冒険者のパーティーみたいなのね」

『かもな。とりあえずそういうこったから、エターナルソードを手に入れるためには黒い奴を別にして俺様たち全員に認められるように頑張れってこった』

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