第4章 第18話 「サトミンの日記 後編」
18話です。
いつも読んでくれてありがとうございます。
m(_ _)m
しそーのゼミの生徒たちさんがテヤンデーをオーバーホールをしてくれている間に、ボクはとんとんの方を調べ始めた。
とんとんは外見を触れないから、オーバーホールだけでいいかなって思ってたんだけど、ボクは途中でとんとんが可哀想な気がしてきたんだ。
だって、いっつも殴られっぱなしなんだよ?
ボクだったらキレちゃうね!
せめて武器でも持たせてあげよう。
とんとんは可動域が狭いから、当たらないかもしれないけど…。
そう考えたボクは、とんとんにフライパンを持たせてあげた。
コックさんだから武器はフライパンでいいよね?
とんとんの外装をバラしてみるとテヤンデーによく似ていたんだけど、テヤンデーよりも弱々しく見えたんだ。
元がぶたさんだからしょうがないよね。
テヤンデーを改修しながら、ボクには一つだけ悩んでいることがあった。
ハチだ。
ハチは会長さんの相棒だ。
ハチは長い間使っていたので声も掠れてきているし、言葉もあまり喋らない。
悩んだ結果、ボクはハチの声を取り直すことにした。
最初はボクの声にしようかと思ったんだけど、ボクの声はハチには合わない気がする。
ボクは誰かいい人がいないかなぁ?って考えた。
そうだ!真美ちゃんに頼んでみよう!
真美ちゃんはハチの声に向いている気がする。
そう思ったボクは、真美ちゃんに頼んでみた。
真美ちゃんは快く引き受けてくれた。
声優代三万円で。
最初はボクが考えたセリフを元に録音を始めたんだけど
「ここは言い回しを変えたほうがいいんじゃない?」
「こっちは英語に変えない?」
「こんなセリフはどう?」
「隠しセリフも入れる?だったらこんなのはどう?」
そんな事を言いながら、真美ちゃんは3時間もかけてハチの声を入れてくれた。
真美ちゃんはサバサバしてるけど以外と真面目なんだ。
新しく生まれ変わったテヤンデーを見て会長はすごく喜んでくれたし、ハチの事も喜んでくれた。
打ち上げのお金も出してくれたんだ。
ラッキー!
ボクは間違ってお酒を飲んで寝ちゃったけどね。
ボクはお酒が飲めないんだよ。
ウイスキーボンボンも食べられないんだ。
そう言えば、打ち上げでお刺身を食べ損ねちゃったな。
とんとんの方はだめだったねぇ~。
思ってた通り攻撃も当たんなかったね~。
失敗しちゃったよ~。
副会長もへこんでたみたいだしね~。
新しくなるとんとんで我慢してもらおう。
今度のはちゃんと攻撃出来るだろうからね。
でも、テヤンデーもとんとんもうまくいったみたいだ。
テヤンデーは動きが見違えるほどよくなったし、ネットもちゃんと役に立った。
とんとんの方も前より硬くなったみたいだ。
とんとんが硬くなったのは、ボクのおかげじゃないんだけどね。
というのも、とんとんのオーバーホール中に蔵太さんから連絡があったんだ。
とんとんは年に1回、外装のコーティング剤を塗り替えるそうなんだけど、今がちょうどその時期だから蔵太さんが塗り方を教えに来てくれるって。
蔵太さんが持って来てくれたコーティング剤は普通の白いペンキにしか見えなかったけど、これに違う液体を混ぜると、着色出来るんだって。
蔵太さんはこのコーティング剤は、日の当たらない場所で塗ってから紫外線を当ててやらないとダメなんだって言ってた。
そうしないとコーティング剤が固まっちゃって、役に立たないだって。
よく晴れた日に1時間くらい外に出すだけで固まるから、問題はないんだけどね。
ボク達はとんとんの外装に、蔵太さんが調合してくれたコーティング剤を塗ってから外に出して乾かした。
ゼミのみんなでやったから半日で終わったんだけど、蔵太さんはいつも一人でやってるそうだ。大変だね~。
ボクが改修したテヤンデーと、とんとんを見て源さん。
じゃなかった、師匠もよくやったと褒めてくれた。
ボクがエンジンもモーターも手が出せなかったと言うと、師匠は「今のおまえには無理だ。」と言って笑った。
師匠がそう言うのなら今のボクには無理なんだろう。
師匠はテヤンデーと、とんとんを作った人を知ってるみたいだしね。
ひょっとしたら師匠が作ったのかも知れないな。
ボクもいつか一人で出来るようになるんだ。
自分でロボットを設計して自分で作るんだ。
これから頑張って、ちょっとでも師匠に近づけたらいいなと思う。
初めての日記で長くなっちゃったけど、とにかく今日はとってもいい日だった。
源さんが食べさせてくれたチャーシュー麺も、すごく美味しかった。
また食べさせてもらえるかな?
あれ?チャーシュー麺の事を思いだしたら、なんだか急に眠くなってきたぞ?
今日はお休みだからゆっくり寝よう。
今からじーちゃんの顔を見に行くつもりだったけどダメだ。
すっごくねむい。
とりあえず寝よう。
あとの事は起きてから考えよう。
きっと気持ちよく眠れるはずだ。
いい夢も見られるはずだ。
だって、こんなに幸せな気持ちで眠れるんだからね。
あれ?
ひょっとして目が覚めたら全部、夢だったなんて事はないよね?
弟子になったのもチャーシュー麺も、全部夢だったらいやだな…。
まぁいいや。
とりあえず寝よう。
目を覚ましたら真っ先にこの日記を読もう。
そうしたら全部夢じゃなかったとわかるはずだよね。
ダメだぁ~。
眠くて眠くてしかたがないよ。
でも大丈夫!
源さんの弟子になれたのは、夢じゃないからね。
絶対に!
それじゃあ、おやすみ~。
今日は休載するつもりでしたが、書きました。
長さ的にはわける必要がなかったのですが、内容的にわける事にしました。
前後編に分けておいて、間を空けるのが嫌だったのですが、どうやらマジカルリンリンを書くのは、私にとっては日記になったようです。
書かないと落ち着かない。
まだまだ、書きたい事は山のようにあります。
下手くそな文章ですが、お付き合いしていただけると、すごく嬉しいです。




