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第二章 9話 「マジカルは当番制?」

第二章 9話です。


もうすぐマジカルリンリンが出てきそうです。



【更新予定】

更新時刻の変更をお知らせします。

基本的には12:00更新ですが、場合によっては22:00の更新になります。

よろしくお願いします。


いつも読んでくれてありがとうございます。


m(_ _)m

「リンちゃんもマジカルになるんだね~。これでボクも安心したよ~。」

聖美(さとみ)は夕食のメインディッシュである、イタリアンハンバーグに箸を伸ばしながらにっこりと笑った。

「ご迷惑をおかけしていたみたいで…。」

倫子は恥ずかしそうに言った。

「迷惑なんかじゃないよ~。リンちゃんに隠し事をしてるみたいで嫌だったんだ~。」

おいしそうにハンバーグを頬張りながら、聖美は味噌汁をすする。



「リンちゃん。マジカルとしてもこれからよろしくね。」

真由がそう言って倫子に微笑んだが、倫子には真由の「美女神の瞳(ヴィーナス・アイ)」が眩しすぎて直視出来ない。

真由の「美女神の瞳(ヴィーナス・アイ)」はありとあらゆる視線を釘付けにし、全ての視線を吸い込んでしまうブラックホールなのだ!抗うすべなどない!

「こちらこそよろしくお願いします。頑張ります。」

倫子は真由の瞳の下辺りを見つめながら言った。

直視など出来るはずがない。



「みんながマジカルで驚いたでしょ?」

真奈美は笑いながら言った。

「最初は何がなんだかわからなかったです…。そう言えば、コードネームってなんですか?」

「マジカルの活動中に本名で呼びあうのは危ないでしょ?芸名みたいなものよ。」

真美はそういうと箸でハンバーグをポイッと口に放り込んだ。

「芸名…。」

倫子はうっとりしだした。

『芸名って芸能人みたいやなぁ~。いやぁ~。参っちゃうなぁ~。』

倫子の顔はバターになってしまいそうなくらいデレデレだ。



真由 「私はマジカルマユタンよ。」

『マユタン。かわいい響きやなぁ。』

真美 「私はマジカルマミタン。」

『マミタン。マミタンもかわいいなぁ。』

真奈美 「私はマジカルマナミン。」

『マナミン!かわいい!間違いない!』

聖美 「ボクはマジカルサトミン。」

『ええやん。ええやん。』

未祐 「私はマジカルミユタン。みんなはプリティって呼ぶ。」

『それしかない!問答無用でかわいい!』

「で、リンはマジカルリンリンね。」

真美にそう言われた瞬間。

倫子は一気に無表情になった。

『リンリン?さっきは簡単に返事してもうたけど、考えてみたらかわいくない気がする…。リンリンって重ね言葉やん。なんか自転車のCMソングを彷彿とさせるやん…。タンとかの方がかわいいやん…。マジカルリンタン?あかん…練炭みたいやん…。タンは無理や…。』



「リンちゃんどうしたの?」

真由が心配そうに尋ねた。

「い、いえ別に…。」

「マジカルリンリン。語呂が良くないかな~?」

マジカルサトミンがそう言うと、マジカルマナミンが言った。

「とってもいい名前だと思うわ。」

「ぴったりの名前じゃない。」

マジカルマミタンも賛同する。

「素敵な名前ね。」

マジカルマユタンは笑顔で言った。

「悪くないのだ。むしろ良いのだ。」

ミユタンは相変わらず感情のない声だ。

「そうですかぁ~。」

倫子の顔が再び溶け出した。

どうやら倫子はおだてに弱いらしい。

キャッチセールスとショップの店員さんには、充分気をつけてもらいたい。



「マジカルのリーダーはマジカルマユタン。マジカルの責任者よ。マナミンがサブリーダーでマジカル当番のスケジュールを立てているの。」

マミタンが説明をしてくれた。

「リンリンの出番は来週からね。スケジュールは管理させてもらうけど、3ヶ月は研修期間として入れる時は入ってもらう事になると思うからよろしくね。」

マナミンがそう言うとリンリンが慌てた。

「マジカルって当番制なんですか!」

「そうよ。毎日出動するのはさすがに無理でしょ?一応、当番制にしておいて、当番が急用で入れなくなると誰かが代わりに入るの。だから当番の日じゃないからって気を抜いちゃダメよ。アルバイトなんだから。」

マミタンはきつめの口調で言った。


「マジカルは基本的にタッグを組んで行動するの。単機での出動はないのよ。なにがあるかわからないしね。」

マナミンは笑顔で言った。

「なるほど。わかりました。」

「サトミンとプリティは基本的に土日の出動が多いんだけど、あまりタッグを組まないようにしているの。やり過ぎると行動パターンを読まれちゃうからね。世の中にはマジカル研究家っていうのもいるくらいだしね。」

『そんなんいるんや…。そやけど研究家ってなにするんやろ?マジカルのぱんつの色とか調べてるんやろか?さすがにそれは…。いや、充分あり得るな…。』

マミタンから話を聞きリンリンは思った。



「プリティは土日祝限定なのだ。レアなのだ」

ミユタンが言った。

「ボクはいつでも出られるんだけどね~。平日と比べて、土日は出前の数の変動が大きいから、出れない時もたまーにあるんだ~。祝日も出前が多いから出にくいね~。」

「いろいろあるんですね。」

「で、リンリンの教育係はあたしよ。一緒に行動する事も多いし、そのほうがいいでしょ?」

「よろしくお願いします。」

倫子は頭を下げた。



「当番の日は出動しなくても最低賃金保障で8がけの日給が出るのよ。研修中の日給は7がけになるけど。」

マナミンはそう言うが、リンリンは日給など気にしていない。

いや、お金はどうでもいいとすら思っている。



「でもマジカル活動中のケガは労災が降りないの。その代わりに、会社から相当額のお見舞い金がでるから。」

確かに「マジカルに乗っていて怪我をしたので、労災で処理してください。」とは言えない。

あっという間に正体がバレる。

それにしてもマジカルはどこまでビジネス重視なのだろう。

アルバイトと言うよりまるで社員だ。

是非とも世に溢れるブラック企業で働く人達に聞かせてあげたい話だが、さすがにそれは出来ない。

きっと血の涙を流しながら「羨ましい~。」と言われ、羨望の眼差しを受けることになるだろう。



「今まで誰もケガなんてしたことないけどね。」

マミタンは笑いながら言った。

「マジカルのコクピットは世界で一番安全な場所だって、ダメなヒゲの大人が言ってたのだ。」

ミユタンが淡々と話す。

ダメなヒゲの大人の言う事が信用出来るのだろうか?

非常に残念な疑問が残る。

「本当なのよ?」

マユタンが同意する。

「あのヒゲはダメなヒゲだけど、ロボットに関しては超がつく一流なのだ。だから変態(フリーク)なのだ。」

ミユタンよ。

変態(フリーク)は良いとしても、ヒゲと呼ぶのはさすがにあんまりだろう。

せめて大人と呼んでやって欲しい。



「マジカルは凄いロボットだからね~。安心していいよ~。」

サトミンがそう言った。

「え!サトミンから見てもマジカルって凄いの?」

「源さんでしょ?あの人は凄いよ~。マジカルなんか部品をみても全然わかんないんだよね~。弟子にしてってお願いしたんだけど断られちゃったよ~。でもいつか絶対弟子にしてもらうんだ~。」

「サトミンの師匠って漆原教授(せんせい)じゃないの?」

「しそーは源さんに紹介してもらったんだ~。師匠って呼ぶと照れるからさ~。しそーって呼んでるんだよ~。」

「そうなんだ…。」

「連絡事項はこんなもんね。リン。夕食が終わったら早速、実戦シミュレーションだからね。」

真美はそう言って倫子に笑いかけた。

「後でボクらも見に行くね~。」

サトミンがそう言うと、ミユタンも頷いた。

「頑張ります!」

倫子はそう言うと夕食を採り始めた。




「いい。目的はロボットの動きを止める事だからね。狙うのは首と関節よ。絶対に本体を破壊しちゃダメ。パイロットを傷つけるし爆発するかも知れないからね。」

「うん!」

倫子。

いや、リンリンはそう言って操縦桿(レバー)を握りしめた。


青葉中央通りを1機のロボットが斧を振り上げつつ、マジカルに向かって突進してくる。

CGなのだろうが完全にリアルな映像に見える。

倫子はロボットを正面に捉えつつ、右足を軽く後ろに引くと、両方の腰のダガーを引き抜いた。

『マジカルって凄いロボットなんだ…。』

倫子はマジカルの性能の高さを痛感した。

相手は軍用機という話だが、マジカルと比べるとスピードも反応も格段に遅いは明らかだ。


倫子が操る真っ白なマジカルは左手を前に、右手を奥に引き、2本のダガーをハの字に構えつつ迫り来るロボットを静かに待ち構える。

『随分と堂に入った構えね…。』

バイザーに映る白いマジカルを見ながら、真美はそう思った。



真美も3年間のマジカルとしての経験があるが、昔は今のように圧勝ばかりというわけではなかったし、真由や真奈美に助けてもらった事は数多くあるし、真美は決して器用なタイプではない。

何度も失敗をしては立ち上がり、ダルマさんを繰り返して生きてきたのだ。

何でも器用にこなす真由と真奈美を見て、自分が嫌になることなんていっぱいあった。

だからこそ倫子を見てわかる事がある。

倫子は間違いなく自分と同じタイプだ。



白いマジカルの間合いに入り、マジカルの頭めがけて斧を振り下ろすロボットをギリギリまで引きつけたリンリンは、マジカルを右に移動させて攻撃を躱した。

『うーん。このタイミングでも間に合うのか…。このロボットが遅すぎるのかなぁ。マジカルが早すぎるのかなぁ…。』

目の前を通り過ぎていくロボットを見ながら、倫子は考えた。



倫子はマジカルを道の真ん中に移動させながら、ロボットの方に体を向けた。

急停止したロボットが振り返りざまにマジカルに向かって突進しつつ横凪の一閃を放つと、マジカルはほんの少しだけバックしながら、左手に持ったダガーで攻撃を受け止め、すかさず右手のダガーでロボットの首を横一文字で切り飛ばしたが、飛ばされた首はビルの壁にぶつかってから道路に落ちた。

減点3

バイザーの真ん中に、赤く大きな文字が浮かび上がると画面が暗くなった。

「だめだ~!」

倫子はくやしそうにそう言って、ヘルメットを外した。



「ふぅ。難しいなぁ。」

「難しい?」

真美が倫子に尋ねた。

「うん。周りの建物の事を考えながら戦うのは難しいよ。小太刀やダガーだと向いてないのかなぁ。それは違う気がするなぁ…。」

倫子はそう言って首を傾げる。

真美は倫子にアドバイスをしようと思っていたがやめた。

必要がないように思えたからだ。



「ねぇリン。リンは武術の心得があるの?」

「小さい時から護身術でお母さんから合気道と、お父さんから剣道を教わってたの。基本だけだけどね。」

「そうなんだ。」

「でもさすがにロボットで合気道は使えないでしょ?小太刀は上手な使い方がわかんないだよねぇ。そうだマミちゃん!今までのマジカルの戦闘シーンの映像ってあるのかな?」

「あるわよ。」

「今日はシミュレーターはやめて見て学ぼうかな。これ以上やっても無理だと思う。」

「わかったわ。あとでリンの部屋に持っていくわ。」 

「ありがとうマミちゃん。勉強させてもらうね。」

倫子はそう言って笑った。

世界観を伝えるのが非常に難しいです。

どうしても長くなってしまう。


うまく話の中に、散りばめられればよいのですが…。



【更新予定】

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基本的には12:00更新ですが、場合によっては22:00の更新になります。

よろしくお願いします。

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