いじめがもたらす影響
いじめ。
私の実体験や他にいじめを受けたことある人に話を伺った上での感じた事をまとめてみました。
これだけは最初に言わせてください。
いじめは犯罪である。
いじめのもたらす影響について。
▪過度なストレスに晒される
▪感情や行動を抑え込むため、自分というものを見失う
▪学習性無気力感になる
▪ストレス発散や感情のやり場として自傷をすることがある
▪言葉や暴力で自殺へと追いやられることもある
▪いじめを受ける前と後での思考や行動の変化
▪いじめの経験がトラウマになる
▪いじめがきっかけで精神を病み、鬱やパニック障害になったりする
簡単に箇条書きで書きました。これらを噛み砕いて書いていこうと思います。
▪過度なストレスに晒される
いじめを受けると学校が嫌になります。そして、いじめられてる時ストレスがものすごくたまります。いじめられていることを誰にも言えないとそのストレスを一人で抱え込むことになります。ストレスが人に与える影響は凄まじいです。
▪感情や行動を抑え込むため、自分というものを見失う
私達は普段、これをしたいあれをしたい、これを食べたい、嬉しい楽しい、怖いということを思います。
しかし、それが無くなります。
いじめられてる時、反応してしまえば相手は面白がります。だから、だんだんと感情を殺してしまうのです。感情を顔に出さなくなります。
行動も同じです。
心ではこうしたいああしたいと思っていても、その考えを打ち消してしまい、それを繰り返しているうちに自分の心の声が聞こえなくなり、「自分」を見失うのです。殺すことになるのです。
▪学習性無気力感になる
長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。(wiki引用)
諦めてしまうのです、全てを。
無理だからと。
▪ストレス発散や感情のやり場として自傷することがある
自傷の原因は様々ですが、ストレス発散や自分への罰、感情のやり場として自傷することは珍しくありません。私もそのうちの一人ですから。
▪言葉や暴力で自殺に追い込まれることがある
いじめを受けていなければ死にたいなんて日々考えることがなかっただろうと思ってます。実際に死んでしまう人もいます。
言葉で人は殺せます。肉体的暴力よりも、鋭く、深く、大きな傷を心に刻み込みますから。
▪いじめを受ける前と後での思考や行動の変化
自分を見失ってしまうと、自分というものを再構築しなければなりません。しかし、過去の自分がどうだったか忘れてしまい、そしていじめの影響で染み付いた考えや行動の仕方を元に、新しく自分を作るため、過去の自分と違った自分ができあがります。
▪いじめの経験がトラウマになる
これに関して説明は不要だと思います。
いじめじゃなくても強いショックやストレスを受けたものはトラウマになりがちです。
▪いじめがきっかけで精神を病み、鬱やパニック障害になったりする
これもストレスが影響しています。
私は未だにいじめてきた人に似た顔や声、その時言われた言葉を聞いたり見ると、フラッシュバックが起きたり、手の震えや動悸がします。
病むということに関して、私はいじめを受けてから今までずっとです。いじめを受ける前よりネガティブになったとも思います。
いじめは、いじめられてる時だけ影響する訳ではありません。
人によっては何年、何十年、死ぬまで付きまとうもあります。
私が最初にいじめられてから八年です。最後にいじめられたのは数年前です。
一度のいじめがいちばん酷く、その後のいじめは1度目より軽かったです。正直そこまで辛くありませんでした。しかし、これは慣れなんだと思います。いくら慣れてても傷ついてることに変わりはない。ストレスを感じていることに変わりはないんです。
いじめを受けるのは弱いからではありません。本当に弱いのは、いじめている側なんですから。
私は自分を一度見失いました。これは他のエッセイでも言っています。
いじめられる前の私の物の考え方、行動について、特に物の考え方については思い出せません。
言葉は人を変えてしまいます。
いい言葉をかければいい方向に。悪い言葉をかければ悪い方向に変わっていきます。
大人になって、辛い過去を背負いながらも前向きに明るく生きている人はいます。けれど、辛い過去に押しつぶされそうになりながら、必死に生きようとしている人もいます。
自分を人生を作るのは、自分という人間を生かすことができるのは、他の誰でもない自分なんです。最後に残るのは自分なんです。
いじめを受けて、それを許したとしても、忘れる訳では無い。