いつかまたあの場所で
他のも書いているなかどうじ進行で進めています。
今回はgzゲームの応募作品として本作を作らせて頂きました。しかし、やはり作ったからには是非読者の方には楽しんでもらいたいのでどうぞよろしくお願いいたします
「またいつかあの場所で会おう。
そしてまた・・・」
ジジジジジ
「ふぁ~、またあの夢か最近多いな。」
そう言って起きたのは現在大学生兼自称小説家の山邊 鑿真である。趣味はゲーム、ゲームならどんなジャンルでもやる、しかしなかなかの飽き性でいまだに一年以上続けてるゲームは3本しかない。
「優人そろそろおきなーい、早くご飯食べないと講義遅れるよ」
「わかったよ待ってて母さん」
そう言って俺はしたに降りる。リビングに行くと新聞を読んでいる父と、ご飯を持ってきている母さん。シャツの一枚でパンツしかはいていない妹が待っていた。
父の名前は山邊 孝矩
・職業 大工
山邊工務店の社長だ。家は代々大工の家系で父は子供の頃から仕事を教え込まれていたので好きなことができなかった、そのため自分の子供には好きなことをさせたいと、自由にさせてくれている怖いがとてもいい父だ。
母の名前は山邊 和代
・職業 工務店社員
山邊工務店で副社長兼会計をしている。有名な大学で理系の学部を出ており父とは実家の建て替えのとき知り合った。少し天然だが実は父よりも怖い一家の鬼だ。
妹の名前は山邊 錐子
中学三年生、見ての通りだらしないがそこそこ顔立ちがよく勉強もできることから学校でも人気が高い(自称)らしい。
家の家系は代々名前を祖父がつけているので俺も、妹にも大工道具の漢字がはいっている。俺は鑿で妹は錐である。父はこれも古いから名前は自分につけさせてくれと言ったらしいがこれだけは頑として譲ってはくれなかった。
「ささ、席についてあなたも新聞を片付けて」
「「「「いただきます」」」」
家はご飯を食べるとき決まりがある。父が手を付けるまでは駄目なのだ。これも俺からしたら古い気がするが社会に出たら役にたつから、といわれて今では馴れた家のルールだ。
「あなた、来週から新しい現場の土台敷きがあるので今の現場早く終わられてくださいね」
「おいおい食事中にまで仕事の話はやめてくれといつもいってるだろ」
「あらそうでしたっけ、でもこんな時間でもないとまともに聞いてはくれないじゃないですか」
などと話ながら二人だけの空間を作り始めた。これも我が家の日常である。本当に仲がいい、
「「「ご馳走さまでした」」」
「お粗末さまでした」
そういうと、俺は学校へ行く準備を始めた。食事のあと直ぐの洗面所は妹が占拠するので時間がかかる、そこで俺はこの空いている時間何をするかというとゲームである。
1にゲーム、2にゲーム、3、4もゲームで5は御飯というぐわいである。とにかく少しでも時間があればゲームをする。洗面所が使えるようになるまで一時間かかるのでしっかりとタイマーをセットする。この時間にもぬかりはない。しっかりと長年の経験から時間を決めるそしてスタート。
「さぁここからは俺の時間だ、さて何をするか。トリニティエデンでもやるか、
スタートはやはりあの言葉でしょ。リン○スタート」
ピコン、このゲームはソシャゲでありながから攻撃、移動など全てアナログ操作で、チャットも盛ん今までにないくらいハマっているゲームである。
『ムサシがログインしました』
『お、おはよ~』『おはようムサシくん』『おっせぇじゃねぇかムサシ』
このゲームはやはりいい、入れば直ぐに通知がフレンドにいき。挨拶が入ってくる
『おはよう、学校行くまでだから時間ないけどどっか行かないか』
そういうと直ぐに返信がきた。
『じゃぁさ今度3次転職があるから、その前に必要な素材とか集めにガルの遺跡に行こうぜ』
『おけ』
そういうと俺は彼らと四人組パーティーを組んで早速ガルの遺跡に向かった。
『ボス最大来るよ!
クレ、バフ&ヒール。
ナイ、ガード用意
アチャ、デハフ』
『『『了解!』』』
『エンデュミオン』
『イージスの盾』
『コルキスの呪印』
『ナイス皆、雷帝の怒り』
《clear》
『よっしゃ!勝ったぜ。お、クリアタイム更新イェーイ』
『みてみて、URアイテムドロップしたよ』
『お、ついてるじゃねーか。今日はいいことがありそうだわ!』
そういうと俺達は元の町に戻ってきた。
『じゃぁ俺そろそろ時間だからまたな』
『おうじゃぁな』 『またねムサシくん』『じゃあな』
そういうと俺はログアウトした。するとちょうどアラームがなる。
(さすが俺、時間ぴったり)
そう一人ごちると俺は階段をおり洗面所の扉を開けた、するとそこにはパンツに手をかけたままかたまって動かない妹の姿があった。そしてだんだんと顔が紅くなっていき、眼は少しの涙で潤んでいた。
「キャー、なに開けたままずっとみてんのよ早く閉めて」
「あぁ悪い」
そういうと俺は扉を閉めた。あれ?どこで間違えたんだろ時間はぴったりだったのに、てか何でパンツ脱いでたんだ。
「あ、そうそうお前まだ黒は早いんじゃねぇか」
そういうと少し扉が開き拳骨が降ってきた。
まぁそんな感じで朝から思わぬハプニングはあったが無事電車に乗り。学校に着くことができた。
「本日は講師の先生が体調不良のため休講とさせていただきます。つきましてはこの分を来週の月曜日に行いたいと思うので是非その日に来て下さい」
とのことである、見事今日はハプニング続きである。今日は他に講義はない、しかし帰るのも面倒だ。
ではネカフェへ行こう、そうしようそんなぐあいでルンルンで俺はネカフェに行った。
「お客様本日は何時間の御利用ですか」
「では6時間でお願いします」
「はい6時間ですね。では18番、突き当たり左のお部屋になります。お飲み物はそちらで好きなものをお取りになって行きください」
俺は札を受けとるとコーラを持って部屋に行った。部屋はそこそこの広さで椅子もクッションが利いており最適だった。
「さて、何をやるか。ネトゲネトゲ、よしこれにもするか」
そういうと早速ゲームにログインした。
《sociuscasus》
というページが出てきた。これがこのゲームの名前で、"仲間との冒険"という意味がある。このゲームはネトゲで唯一俺がハマっているやつですでに2年ほどやっている。
《エクウェスがログインしました》
オンライン状況を確認すると誰もいなかったので俺は久しぶりに始まりの塔のボス攻略をすることにした。実はこのボス初級のくせにSSR素材を落とすのである。なので実はたまに来るのだ。
そしていつものようにボス部屋にきた。すると頭上に0/42とかかれた少女を見つけた。
実はこのゲーム設定でそのダンジョンに何度挑んで何度クリアしたかを表示できるのだ。基本的には恥ずかしくて表示をoffにするのだがどうやらあの少女は初心者で気がついていないらしい。
エクウェス 『あの・・・
もしよかったら攻略手伝いましょうか、そのもうかなり挑まれてるようですし』
アリア 『ありがとうございます。私、アリアといいますよろしくお願いします』
エクウェス 『俺はエクウェスよろしく』
こうして二人は出会った。
エクウェス 『えっとまずは、ステータスせてくれる』
そういうと彼女はステータス画面を送ってきた。
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アリア Lv8
職業 クレリック 称号
体力 730+974
腕力 120+1
魔力 920+1211
速さ 180+2603
知力 150+13
物理耐性 90+1007
魔法耐性 865+1513
装備 ・頭 コルの羽飾り
・右腕
・左腕
・右手
・左手 ウッドワンド
・胴
・右足
・左足
・靴 ルーの靴
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アリアのステータスは以上の通りだった。
エクウェス 『て、えぇぇー』
アリア 『ど、どうしました』
エクウェス 『アリア、攻撃系スキルって持ってる』
アリア 『いえ持ってませんけど』
エクウェス 『じゃぁさ今までどうやって攻略してきたの』
アリア 『えっとこのワンドで殴ったら逃げて、殴ったら逃げてを繰り返しできました』
エクウェス 『だよね・・・よしわかったじゃぁ攻略に行くか。あとこれが俺のステータスね、一応確認しといて』
そういうと俺は自分のステータス画面を送った
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エクウェス Lv583
職業 聖騎士 称号 準騎士王
体力 97948+15700
腕力 183450+17100
魔力 89624+17800
速さ 129173+15100
知力 985126+12400
物理耐性 206217+15100
魔法耐性 262406+15500
装備 ・頭 ゼウスの兜
・右腕 ヘラクレイオス
・左腕 ヘラクレイオス
・右手 クラウ・ソラス
・左手 アイギス
・胴 デュオニスの鎧
・右足 ボルティ
・左足 ボルティ
・靴 風神の靴
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アリア 『す、すごい』
エクウェス 『さ、開けるよ準備はいい、入ったらまず俺が相手の体力を1にするから、それまで自分にバフをかけまくる。そして俺がホーリーガードを使ったら直ぐにアタック。わかった?』
アリア 『は、はい』
エクウェス 『よしじゃぁ行こう』
そして戦闘が始まった。俺はアリアがバフを十分にかけられるように防御だけを行う、"ガード""ガード""ガード"・・・そして2分くらいたって俺は相手の体力が1だけ残るように攻撃するとホーリーガードを発動した。
エクウェス 『よし、いまだ!いけ』
俺がそういうと同じに彼女は走り出した、そしてワンドを横薙ぎに払うと見事ボスを倒すことができた。
エクウェス 『よっしゃ、おめでとうアリア』
アリア 『ありがとうエクウェス』
そういうと俺達は二人で笑いあった。いつの間にか二人とも砕けた話し方になっていた。もちろんネトゲだからエモである。エモだからね、俺の痛い妄想とかじゃないからね、断じて違うから、ほんとだから。
そんなことをして、無事SSRの素材も手に入れたことで俺達は始まりの都に戻ってきた。
アリア 『本当にありがとう。とっても助かったわ、これ少ないけどお礼、受け取って』
そういって彼女はこのゲームの通貨ベルを渡そうとしてきた。
エクウェス 『いや要らないよ、俺も楽しかったしそれでいいじゃん』
アリア 『でもやはり何かお礼をしたいから・・・』
そういうと頑として譲ろうとはしなかった。そんな彼女を見ていたらふと夢の中の人のことを思い出した。あの人もこんな性格だったな・・・と。
エクウェス 『じゃあさ、お礼として俺がギルドを作るからそこに入ってくれよ』
アリア 『そんなことでいいの、ほら男ならもっと私をこちゃで言葉攻めにしたいとか、オープンチャットで中二的なことを言わせて辱しめを与えたいとかないの?』
エクウェス 『いや、ないから俺がそんなアブノーマルな趣味の持ち主に見えるのかよ!?』
アリア 『はい』
エクウェス 『即答かよ!
おほっん、まぁいいどおだ?一緒にギルドを作らないか』
アリア 『もちろん喜んでお受けいたします』
こうして俺達の楽しい冒険が始まった。
どうだったでしょうか読んでくださった方々ありがとうございます。
また誤字脱字があった場合は教えていただけると幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。