Episode79 トロールサバイバル(前編)
◆今回初めて登場する人物◆
ヤン(22)
スターロック島に住む剣士。とても、礼儀正しく、友人からの信頼も厚い。将来は、シャインズ王国の憲兵団になりたいと思っている。
★今回初めて登場する怪物★
トロール
手に棍棒をもった、巨人。弱点は、胸の中にある核である。口から闇の玉を放つことが出来る。
歩き始めると、早速、1体のベビートロールに見つかってしまった。1体だけなら倒してやろう。僕はそう考え、剣を抜いた。
まさに、電光石火の速業。僕は、1もしないうちにソイツを倒し、その場から離れた。それから、しばらくしてトロールが現れるのが見えた。しかし、そこには誰もいない。それがわかったのか、ソイツはまた歩き始めた。
そして、それから1時間がたった。この1時間で、もう50体ものベビートロールに出会い、時には逃げ、時には倒してここまでやって来た。僕は、ベビートロールに身を隠すために、近くの建物の中に隠れた。すると、何と不運なことだろう。そこには、5体のベビートロールがいたのだ。ヤツらは一斉に襲ってきた。
1体が斧を振り下ろしてきたので、僕はそれを後ろ飛びでかわす。すると、その先にも、1体いて、斧を振り下ろしてきた。なるほど。中々賢い。僕は、このベビートロールたちに感心しながらも、バーロンの回転切りに近い斬撃でソイツの首をはねた。
ドシーン!ドシーン!
と、トロールの足音が聞こえてきた。そして、何故か建物が損傷を受けている。僕は、
「このままでは、不味い!」
そう叫んで、窓ガラスに飛び込んで、外に出た。そらから、僕は立ち上がり、全速力で逃げた。そして、建物の裏に隠れ、ヤツらを巻くことに成功した。
次に入った建物には、ベビートロールはいなかった。僕は一安心してその中に入った。そして、1体のベビートロールから貰った胡瓜に、違うベビートロールから貰った塩をかけて、食べた。うん、美味しい。僕は、幸せな気持ちで胡瓜の塩漬けをかじり始めた。
と、窓を通して、目の前を1人の男性が横切るのが見えた。見ると、彼は10体程のベビートロールに追われてるではないか!おそらく、1人では対処できないのだろう。そう、受け取れたので、僕は残っている胡瓜を一気に頬張り、タックルでドアを無理矢理、開けて、その勢いのまま、1体のベビートロールを凪ぎ払った。彼はそれに気づいたようで、戦いに参加してくれた。
そして、僕たちは協力して全てのベビートロールを倒し、その場から離れ、建物の裏に隠れた。その直後、僕たちがいた場所にトロールがたどり着いた。しかし、そこにはもう誰もいない。それを確認した、トロールは何処かへ行った。
それを建物のヘリに隠れて見ていた、彼は、
「行ったようですね。」
と伝えてから、
「助けてくれていただいてありがとうごさいます。私はヤンです。」
とお礼を言ってくれた。僕は、名乗り返してから、
「当然のことをしたまでですよ。」
と言って、握手を交わした。
それから、僕たちはグループ行動をするようになった。




