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Episode78 サバイバル開始

 次の日、2日間の試験を、見事、乗り越えた10人の剣士が集まった。時間は5時。そして、3日目の試験内容が発表された。

 トロールサバイバルという試験だ。それは、魔法によって要塞を忠実に再現した世界に、トロールとたくさんのベビートロールが放たれ、ソイツらに倒されないように1日を過ごすというサバイバル試験。これが行われる世界では、体に傷はつかない。しかし、当たり所によっては気絶してしまう。そうなってしまうと、元の世界に強制送還されて失格となる。また、ギブアップの時は、「リターン」と唱えれば戻ってくることができる。その時は、もちろん、試験放棄と見なされ、失格になる。救援物資は空の水筒のみ。水は井戸で、食料はベビートロールが持っているので、倒さなければならないと言う。

 それから、詳しいルールに関してだ。この試験では、トロール、ベビートロールに対しての攻撃及び討伐が許可されている。だが、何体倒そうと、その度に召喚されていくので、数は変わらない。さらに、ベビートロールに見つかれば、近くのトロールに場所を特定され、倒さない限りは追われ続ける。一方で、トロールに見つかれば、全てのベビートロールが増援にやってくる。結局は、見つからないのが一番良いということらしい。あと、グループの結集は自由とされている(まぁ、その方が見つかりやすいのだが)。

 以上の、ルール説明が終わって、1つだけ質問があった僕は、

「魔法の使用は出来ますか?」

と聞いた。すると、試験官は、

「今まで同様、魔法使用は出来ない。」

と答えた。それに、続いて、1人の剣士が、

「あっちの世界では建物の中に入れますか?」

と質問した。これに対しては、

「出来る。それに、中に入って扉を閉めれば、トロールにもベビートロールにも見つからない。しかし、中に潜んでいる場合もあるし、全ての建物は一定の損傷を受けると無くなってしまう。だから、頼り過ぎは良くない。」

という答えが返ってきた。こうして、試験内容の説明が幕を閉じた。

 そして、僕たちはサバイバルが行われる魔法世界に送られた。”たち”と言っても、開始地点はバラバラだが、合流すればグループの結集も出来る。グループで行動した方が良いと思っていた僕は、心の中でそう確信した。

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