↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/84

Episode59 敵討ち、そして、最後の宝石

 僕は「モーメント」で一気に距離を詰め、「ハーディー」をかけた剣で斬りかかった。それをクリスは剣で防ぎ、そのまま横に振ってく僕は一度後退し、すぐさま斬りかかった。

 「モーメント!」

僕の攻撃をクリスは瞬間移動魔法で次々と避けていく。このままでは当たらない。そうおもった僕は、自分も瞬間移動魔法で彼を探して、斬ることにした。そして、見つけた。僕は剣を振った。しかし、それは防がれた。それでも、僕は諦めず、打ち続けるが、打っては防がれ、打っては防がれの繰り返し。さらに、彼も攻撃を仕掛け始めたので、僕はそれを防ぐ。今度は打たれては防ぎ、打たれては防ぎ、スキがあれば打っては防がれの繰り返し。そのような、高速の攻防戦はしばらく続いたが、やがて終了した。

 長期間による「モーメント」の使用で大幅に魔力を消費した僕たちは息を切らしながら言葉を交わす。

「お前、どれだけ魔力があるんだ?」

と聞かれたので、僕は

「さぁな!」

と答え、今度は「スピードウォーク」で強化した脚力を使って距離を詰め、「パワーアーム」で強化した腕力で横に振る。クリスはとっさの判断でそれを防ぐが、強化された腕力と剣の勢いに負け、怯んでしまう。僕はそのスキを見逃さなかった。僕は剣を放り投げ「パラレル」をかける。しかし、それは彼の同じ魔法を応用した、剣の盾によって防がれる。僕はガイーヌの名を呼び、剣を僕の手元に引き寄せた。

 そして、また打ち合いが始まる。今度はどちらも脚力強化と腕力強化の魔法をかけての、攻防戦。剣と剣が触れあうごとに凄まじい金属音が森中に響き渡る。と、いきなりクリスが上から斬りかかってきた。僕は一度後退し、再び斬りかかる。

 ガギィィィン!!

そんな攻防戦の途中、勢いよく振られた2つの剣が触れ合い、今まで以上に大きな音がなった。そして、僕たちは同時に相手へ手をかざし、同時に「魔力解放」を行う。すると、2人の手から放出された、2つの魔力波がぶつかり、その反動で2人とも後ろへ吹っ飛ばされた。僕は森の大木で背中を打ち、彼は地面で背中をする。僕はその痛みに絶えながら剣を投げ、「パラレル」で分身を作る。それらを、彼は痛みにたえながら同じ魔法で増やした剣による盾で跳ね返す。僕はすぐさま、「モーメント」を唱え、一気に距離を詰め、剣をナイフのように持ち、横へ勢いよくふる。すると、彼の剣の盾は崩れ、分身は消え、本物はあらぬ方向へ弾かれる。さらに、僕は振りかぶった先で剣の持ち方を通常のものに変え、彼を切り裂いた。

 その瞬間、クリスは地面に倒れ、降参をしたが、僕は認めず、倒れたクリスにまた、斬りかかった。彼を「ドローイング」で剣を引き寄せ、紙一重でその攻撃を防ぐ。さらに、彼は僕に杖を向け、

「汝よ、死せよ!マー...」

と禁じられた魔法である、死の魔法を唱えようとするが、詠唱の途中で、僕が

「ディザスター・ブレイク!」

と唱え、彼の武装を解除し、彼を刺した。

 それからも、僕は怒りに任せて、クリスを滅多刺しにする。僕は大量の返り血を浴びながらも、刺し続ける。彼はしばらく、悲鳴をあげ続けていたが、やがて、やんだ。死んだのだ。と、わかっていても、僕の怒りは収まらない。さらに、刺して、刺して、刺し続けた。と、その途中でなぜか、僕は気を失った。

 

やがて、目が覚めるとそこには目を覚ました、バーロンにマリア、エリーナさんとエレナ、そして、死んだはずのテーラ。そうか、『不死鳥の涙』で...。と、彼女が、起きた僕に思いっきりビンタをしてきた。

「何すんだよ!」

と、僕は彼女に言う。しかし、人を殺したヤツの言うことを聞いてくれる訳がなく、

「何言ってんのよ!?あんた、人を殺したのよ?それに、あんな殺し方で!そりゃ、私のために怒ってくれたのは嬉しいけど、こんなの間違ってる!」

と罵声をあげられた。さらに、他の5人にもボロクソ言われたので、

「ごめんなさい。つい、カッとなって取り乱してしまいました。」

ど、謝った。すると、彼らは僕が深く反省していることを認めてくれた(当たり前だが、許しの言葉などはなかった)。

 そして、僕はクリスのポケットを漁り、最後の宝石であるエメラルドを取った。ったく、殺したヤツの物を取るとか、完全に強盗じゃねぇかよ。そんな暗い気持ちになりながら僕は、無言でそれを自分のポケットに入れ、うつむきながら歩き始めた。そんな僕に気を遣って、彼らは話しかけてこなかった。本当にありがとう、みんな。僕は心の中で6人全員にお礼を言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。