Episode44 生命を象徴する石
●今回初めて登場するアイテム●
呪縛の石板
直接、触れると、動けなくなる石板。一部を削っても、その効果は弱まりもなくなりもない。
偽のサファイアは、クローンに変化し、僕たちに襲ってきた。しかし、単体のクローンなど相手にならない。僕はソイツに空斬を放った。それが命中すると、クローンは消え去った。
そして、僕はその場で、
「我が求めし物よ、探知せよ!ディテクト!」
と唱え、宝石を探す。すると、オーディン像の台の真下で引っ掛かった。そこで、僕は台を指で差しながら、
「この下にあった。」
と伝える。
すると、マリアが
「じゃぁ、どうすんのよ?」
と聞いてくる。僕は
「そこまで考えてなかった...。」
と答えるしかなかった。おかげで、疑うような目で見てきたが仕方がない。本当に考えていなかったのだから。
というわけで、僕たちは台の近辺を回って、入り口を探し始めた。そして、しばらく探しているとテーラの声がした。
「リドナー、あったわよ!」
と。僕は彼女のいるところまで、走っていった。
そこには、見たこともない紋章が施されていた。
「これは何だ?」
「わからないわ。」
「マリアさんはわかりますか?」
「私にもわからないわ。」
「私もわからないわ。」
そんな会話の後、とりあえず触れてみようと思って、その紋章に触れた。
すると、その謎の紋章が光り始めた。 かと思うと、そこにあった壁が消えてなくなったのである。
「どうやったの?」
テーラに聞かれたが、自分でもわからないので、
「そんなこと僕に聞かれても...。」
と答えておいて、さっさと中に入った。
僕たちはそこにあった螺旋階段を下りていく。そして、しばらく(と言っても、約20分というとても長い時間だったが)階段を下っていると、一番下にたどり着いた。
そこには、入り口らしきものがあったが、岩で崩れて通れなくなっていた。そこで、僕はそこに手をかざし、
「彼の代物よ、壊れよ!クラッシュ!」
と唱える。すると、入り口をふさいでいた岩が砕け散り中へ入れるようになった。
「きゃっ...!?」
中に入った瞬間、テーラが悲鳴をあげた。まぁ、仕方がない。そこは、まさにスライム地獄とだったのだ。気づけば、テーラ、マリア、エリーナさん、リリーは部屋から出ている。
「マジかよ...。」
僕はそう呟かずにいられなかった。
「魔力よ、解き放て!魔術よ、届け!ロングリーチ!」
僕は、魔力解放と拡散魔法を組み合わせて、全てのスライムを倒した。そのため、他の2人が剣を抜く前に片付いた。なぜ戦わせてくれなかったと言うバーロンとエレナを何とかなだめることが出来た。
そして、僕には試したい魔法があった。誘導魔法「ドローイング」。遠くにあるものを引き寄せる魔法。対象がどんなものかわかっていれば、どんなものでも引き寄せてしまう便利な特殊魔法(その物が通る場所がなければ失敗するが...)。
「エクステンダー!」
僕はまず、拡張魔法で視覚を伸ばし宝石を探す。すると、それはすぐに見つかった。石板に埋め込まれた青い石。それは、間違いなく本物の生命を象徴する石・サファイアだったのだ。僕はその姿を、頭に焼き付けてから視覚を元に戻し、その姿を思い浮かべながら、
「我が求めし物よ、我が元に来たれ!ドローイング!」
と唱えた。すると、僕の方に石が飛んできた。僕はそれを手に包む。石板ごと引き寄せられるかと思ったが杞憂だったようだ。僕たちはテーラたちのいる部屋の外へと走っていった。
そして、再び長い階段を上り、行きと同じぐらいの時間をかけて、外へ出た。




