Episode2 聞き込み開始
僕たちは3人に電話をし、広場に来るように伝えた。そして、僕たちはそこへ行く途中、聞き込みをすることにした。
「わからない。」
「何も見ていない。」
「う~ん?わかんないや。」
「中々、情報が集まらないな。」
僕が言うと、テーラが
「えぇ。」
と言って、ため息をついた。
「そういえば、光る物を持った影が四方に散らばっていったな...。」
やっと、情報が手に入った。その光る物とは5つの宝石のことだろう。そして、その影はおそらくアークのしもべか何かだろう。
「ありがとうございます!」
僕たちはそう言って広場に急いだ。
広場に着いた。そこには、すでにバーロンが待ち構えていた。
「遅いぞ。言い出しっぺのくせに。」
彼が言っている。
「ゴメン。ゴメン。」
僕は手をぱちんと叩いて謝った。
「別に良いが、気をつけろよ。それと、ゴメンは1回な。」
そう指摘され、僕たちは吹き出してしまった。
それから、しばらくするとマリアが四輪駆動の車に乗って、エリーナさんが馬車に乗ってやってきた。
「ごめん。待った?」
「待ったかな?」
彼女たちが聞いてきた。
「いや、別に待ちくたびれるほどでは...。」
僕たち2人はそう言った。しかし、バーロンは機嫌が悪そうだ。まぁ、当たり前だが。
「ホントにゴメン。」
彼女たちが真剣な表情で謝った。その表情を見て彼は
「別に良いが...。」
と、少し照れながら言った。
その後、僕はあの人の話を自分の推測とともにみんなに聞かせてあげた。
「聞き込みをしながら手探りで見つけるしかないわね。」
マリアが言った。そのとおりだ。時間はかかるが、この方法しかない。そう思った僕は
「よし、行こう!」
と呼びかけた。
4人がうなずいた。それを確認した僕はバーロンが持ってきた馬車に彼女たちを入れ、続いて、僕も乗った。そして、バーロンが操縦席に乗り、手綱を引くと馬車は動き出した。