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Episode11 計画

◆今回始めて登場する人物◆

アルティン(35)

レイカー族代表・マイケルの側近。レイカー族の中で唯一の聖剣士である。

 湖を後にした僕たちは今まで来た道を戻り、あの兵士のいた場所を通り、商店街に入り、洞窟の前へと戻ってきた。

 すると、そこにはあの時、救った男性がいた。

「あの...。」

僕はその人に声をかけた。だけなのに、彼の側近らしき人が

「無礼者!代表に断りを得ずに近づくなど...!」

と、罵声をあげ剣を突き付けてくる。

「やめなさい、アルティン。剣をしまいなさい。」

男性が側近らしき人を制止する。

 「ですが...。」

「そちらの方々は、さっき話した私の命の恩人です。」

「...!?」

そんな会話をした後、側近はこちらを向き謝ってきた。僕が

「もういいですよ。」

と言ってあげた。すると、その人は安心してまた口を開いた。

 「この度は、代表を救っていただきありがとうごさいました!」

と言っている。

「いいえ。当たり前なことをしたまでです。」

僕は謙虚に答える。そして、僕の言葉に付け加えるように、

「代表の奥方様をお救いすることが出来ませんでした。すみません...。」

テーラが暗い声で言った。そうなんだよな、その罪悪感と言ったら今まで感じたことがない程だった。ていうか、テーラってそんな丁寧な言葉を使えたんだな。って、それは舐めすぎか。彼氏として酷いよな。僕はそんな思いでテーラを見ていた。

 「敬語は止めてください。公式の場ではないので。」

彼はそう言ってくれる。確かに、尊敬語や謙譲語は少し堅苦しいかも知れない。でも、ため口と言うのもちょっと違う気がする。そこで、僕たちは丁寧語を使うことにした。

 「ところで、ですが、先日、魔人を見たりはしませんでしたか?」

早速、僕はその丁寧語を使って2人に聞いた。

「さぁ?私は先ほどまで町の外にいたので、あの魔人以外には...。」

代表からの目撃証言は無しか。ならば、側近さんは?と、言うことで聞いてみると、見事、目撃証言を得ることが出来た。

 「そういえば、昨日、魔壁の見回りの途中、4人の魔人を見ましたぞ。」

と、彼は言っている。

「本当ですか!?」

僕は驚きを隠しきれずに、そう言う。

「えぇ。」

彼は答える。

「それはどこへ?」

僕たちは少し心を落ち着かせてから聞いた。

「シャインズ島、オーディン島、シーサーペント島、スターロック島の4島へそれぞれ1体ずつ飛んでいきました。」

彼は答える。

 僕たちは今すぐにでも出たいと思ったので早めに代表たちと別れを告げ、洞窟の方へと急いだ。

 やがて、洞窟に着くと僕たちは走るのをやめ、息を整えながら旅の計画を立てた。そして、最終的にシャインズ島→シーサペント島→オーディン島→スターロック島の順に島を回っていき、僕たちの町に戻ってくることになった。

 それから、しばらく歩くとシャードさんが守る扉が見えてきた。彼に開けてほしいと言うとすぐに開けてくれた。そして、マリアの車を使って来たときのように、透明化と無音化を使った強行突破で抜けた。

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