Episode9 ウェールの湖
ウェール湖に着いた。そこは、黒い霧に包まれ、湖水が沼のように濁った陰気臭い湖だった。
「何なのココ?」
テーラが震えながら言った。
「私たちがいるから大丈夫よ。」
そんな彼女をエリーナさんがあやしている。僕はその声を聞きながらその濁った湖へと足を踏み入れた。
ズブズブズブ!
どんどん体が沈んでいく。体の自由も効くかない。僕は悶えながら助けを求めた。それをエリーナさんはしてくれた。
「キネシス!」
彼女が呪文を唱えると、僕の体が湖水から抜け、宙に浮いてから、足が地に着いた。
「どうする?」
僕がみんなに問いかけた。すると、
「私が足場を作るわ!」
マリアがそう言った。
「でもどうやって?」
僕が聞くと、彼女は
「知らないの?光魔法には”創造”というものがあるのよ。」
と、言って初めの足場をつくって見せた。
そして、2人で足場に踏み入れようとすると、
「待って!2人で行くつもり?」
テーラに引きとどめられた。すると、マリアが
「別にやましいことなんてしないわよ!それとも、何?リドナーがアンタの彼氏だから2人きりは嫌なの?」
と見透かしてみせた。を、待てよ?何で彼女が知ってるんだ?僕はそう言おうとした。が、テーラが先に言った。
「アンタ、何でそのこと、知ってるの?私、誰にも言ってないわよ?」
彼女はしかめっ面している。
「そ...それは...ね?」
マリアが目をそらしながら言った。
「あぁもう!説明は後でたっぷりしてもらうからね。!早く行きなさい!」
テーラが僕たちを急かした。何だか気に入らないかが、僕はマリアと一緒に歩き始めた。
「あった!」
しばらく歩くと、マリアが指を指しながら言った。その先には、間違いなく力を象徴をする赤い宝石・ルビーがあった。僕たち2人はそこに向かって歩き始めた。




