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なんとなくの  作者: 華鳳
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酷薄


兄は先生の話を聞きながら、


「母は大丈夫なんでしょうか。元気になるんでしょうか」


同じ事を何度も先生に聞きながら、ポロポロと涙を流していた。



私はそんな兄の姿を、正直気持ち悪いと思っていた。



今まで母の事はまるで女中の様に扱い、できていないと怒鳴り、何でも母に頼り、親孝行なんて事を一度もしたことがなかった兄だった。



この兄は、親戚や母の友達などから見たら、『お母さんを大切に思っている息子』の様に映っているだろうか。



兄はみんながいなくなった後、


「障害が残るくらいだったら、死んでくれた方がこっちもお母さんもその方が良いよね」


と、涙も乾かぬその頬を上げ、さらりとそんな事を言った。



この人達は人間の大事な部分が欠落している。

私の隣にいるモノは果たして人間なのだろうか。

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