表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんとなくの  作者: 華鳳
29/58

淪落の女

「じゃあ、また月曜日に」

私の昂った感情は、あっさりと駅に消えていった。

不規律な人混みの中、細身で少し猫背の背中を、見えなくなるまで見ていた。ホッとした気持ちとは裏腹に、私の体は渇きを静めるのに必死だった。


こうして、恋にもがき苦しむのか。手にいれたいものは、すぐ側にあるのに、触れてはいけない。奪い取るには、リスクが高すぎる。

お金も仕事もキャリアも希望も無い女に、不倫というおまけ付きなんて、不幸街道を花を背負って歩いている様なものだ。


ただ、静かに淪落の淵に沈むだけだ。



昔、同窓会で会った元カレと、寝たことがあった。元カレには奥さんがいた。

事が終わってそいつに「おまえから誘ったんだからな」と言われた。

最初から、一夜限りの遊びのつもりだった。勿論、二度と連絡すら取らなかった。

私も最低だったが、元カレも本当につまらない男になってしまった。


部長はつまらない男だろうか。

そういえば、あの美しい指には、指輪はなかったのではなかったか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ