表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんとなくの  作者: 華鳳
23/58

そんなものだ

その日はとにかく寝まくった。


「明日はお休みにさせて下さい」

と先輩に電話をしたら、

「そうだね、それが良いよ」

と笑いを含んだ様な話し方で、返ってきた。


電話を切ると、頭の毛細血管が熱くなる感覚がし、激しい怒りが沸き上がってきた。拳を強く握り過ぎて、爪の跡が残った。

怒りと、今までの溜まっていた疲れが出て、眠りに眠った。

寝た時も部屋は暗かったが、起きた時も暗かった。


そして、転がっていた食パンを食べながら、パソコンにかじり付いた。

何でもいい、普通に働けるところがあれば。志望動機も長所も、あることないこと、自信満々の人間かの様に、書きまくった。


やはり後ろめたいのか、有給消化をしても良いことになった。

その間に、面接を受けまくり、何とか最終面談まで持ち込めた。会社も仕事も問題なく、むしろ意気盛んになる程、私には申し分ない会社だった。

やっと私にも、平穏で、仕事にもやりがいを見出だせ、人生を楽しもうという気持ちが芽生える日が、来るかもかもしれない。



最終面談は、社長との面談だった。


私の人生は、そんな簡単に上手くいくはずはなかった。


前回の会社の社長の事が、かなりのトラウマになっていた。面談中、パニックになり、自分が何を言っていたのか全く覚えていない。


『今回は採用を見合わせて頂くことになりました』

案の定、落ちた。


前の会社の社長との事、今までの仕事の事を考えると、夜も眠れない。怒りと憎しみの感情を持っていくところもない。自分を責めすぎて、心がヘトヘトになっていた。

「やはり駄目か……」

落胆はしたが、今の自分の現状を把握できた事だけでも、良しとするしかない。


とりあえず、落ち着くまで派遣で働く事にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ