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なんとなくの  作者: 華鳳
11/58

なに

その頃、みんながする様に私も手首に傷を作った。

やはり、私もおかしくなったのかもしれない。

いや、ずっとおかしかったのか。


一体、何がおかしくて、何がおかしくない、のか分からない。



使っていたカッターナイフを、なぜか手首に当ててみた。

少し刺すと、チクっとしたが、痛くはない。むしろ少し痒い感じだった。

そのまま右に引いてみた。少し冷たくて、痒みが引いた。

歪なラインから、赤い液体が玉の様に盛り上がってきた。

溢れた血を、ゴミ箱に垂らして捨てた。


ああ、こんな感じか、と思った。

痛いとか、スパッと切れないとか、死にたいとか、汚れるとか、傷が残るとか、その時は何も頭になかった。

自分が自分と重なって、そしてここにはいなかった。


なんとなく、みんながする事が理解できた気がした。

「そうか……」

と呟き、血を止めた。


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