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冬の感

作者: はじめ

何ゆえ冬は

神聖なるか

ただ快晴の

つねの小道も


耳ふち刺しぬ

風の吹くほど

感の鋭利に

澄みきるものを


無音の夜の

思索は深い

真理を得たりと

見紛うほどに


秋は人

センチメンタル

暖を想いて

酔いに酔いたし


冬は人

孤独の絢爛けんらん

氷柱つららのごとき

独歩を愛し


冷気と共に

鼻腔を撫でる

風に混ざりし

灯油のにおい


雪道に咲く

二人の女児の

尻打ち転び

照れ笑う声


昼町並みに

綿雪舞いて

スローモーション

人波飾る


舞い降る雪を

仰ぎ見やれば

白き空路そらみち

上るがごとし


有り得ぬことと

前置きながら

終わらぬ冬を

夢にぞ思う


吹いてくれるな

やかましやかに

生き物くさい

春の柔風


夢幻のごとき

綿雪の白

今少しだけ

舞い降りつづけ


威厳のごとき

酷寒の風

今少しだけ

吹き荒れつづけ


何ゆえ冬は

神聖なるか

ただ快晴の

常の小道も


吹いてくれるな

やかましやかに

生き物くさい

春の柔風!


吹いてくれるな

今少しだけ






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