第三章
天野家。
今日はすごく疲れた。早く飯作って寝るか。
「今日の飯どうするか。」
………………。
もう寝よ。
次の日の朝。
「ふぁ~、よく寝た!」
早く寝たおかげで、たっぷり寝れた。早寝も良いもんだな。
とりあえず、飯を食べよう。飯は…目玉焼きでいいや。
「…………。」
なんだか静かだな。もともとのはずなのに………。
「考えるのはよそう!よし。」
とりあえず学校に行くか。
「いってきます。」
通学路。
「……………。」
一人で歩くのはいつものことだ。だけど心のどっかになんかがつっかかてるような気分だ。
「あまのっち!おはよー!」
「うわ!?」
思わず大きな声がでてしまった……。この子は心臓に悪い事がとりあえずわかりました。
「あまのっち、早いね~。」
「……なにが?」
「朝!」
「うん。」
何でこんなに朝っぱらからテンション高いんだ?
聞いてみようと思ったがやっぱりよそう。
「早く学校行こ~う。」
「わかったよ。……あっ。」
そうだ、昨日言おうと思った事があったんだ。
「なあ、花音。」
「なに~?」
「今日部活遅れてくるから。」
「ん、わかったよ~。でもそんなこと報告しなくても良いんだよ?あまのっち。」
そ、そうなのか?………………まあいいや。
「わかった。とりあえず僕こっちだから。」
「うん、じゃあ後でね~。」
こうして自分の教室にたどり着きました。
放課後。
やっと放課後になった。
「案外長いもんだな。」
さてと、校長室に行くか。
ん?今なんか光ったか?………気のせいだな。
校長室。
コンコンとドアをノックすると中から声が聞こえてきた。
「失礼します。」
「あら、新君。」
入ってすぐに声をかけてくれた滝田 恵美さんは、きれいな声で僕の名前を呼んだ。
「急にどうしたの?」
「あの~お礼をしにきました。」
「ん?私は特にあなたにお礼をしてもらうようなことはしてないわよ?」
「いえ、この高校に入学金などの提供をいだだきましたので。」
「まあ、そんな事。」
さすがお金持ち。
「とりあえず、ありがとうございます。」
「うん、じゃあ頑張ってね。」
「はい。それでは、失礼しました。」
「あっ、ちょっと。」
「ん?何でしょう?」
「最近、能力者達が変な動きをしているらしいから気をつけてね。」
「……………。」
「どうしたの?」
「あっ、いえ。わかりました。」
情報処理部部室。
「遅れてごめん。」
「よっ!あまのっち!」
「お~。新。」
部室に入ると二人の声が聞こえた。
「あまのっち何してたの?」
「いや特に」
「へぇー、そんなんだ〜。」
それでいいのかと思うがめんどくさくなるのが見えていたのでやめといた。
「あ〜、眠い。」
「ん?寝不足なのあまのっち?」
「あ〜、いやちょっとな」
という感じに部室はいつもどおりになった。
「今日は帰っていいか?」
「ん?あぁいいぞ。」
「ありがと、じゃあ。」
「バイバイあまのっちー!」
帰り道。
(今日も疲れたな。)
最近はいろいろあって疲れる。早く帰って寝たい気分だと思いながら帰っている。
「あっ、」
僕はあることを思い出した。が、同時に腹部に激痛がはしった。
「ガッ!?」
「死ね!!」
「誰だお前...。」
あまりの激痛に倒れ込む。多分能力者だろう。
「お前についてきて欲しい」
「くっ!......な、なんで?」
「理由は話さない。いろいろと面倒になるからな」
倒れ込みながらも、顔を見た。そこに立ってるのは
少し大人びた男の人だった。