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瞬発力企画!  作者: しいな ここみ
第五回目『高橋』
63/132

高橋柴犬さま

柴犬さまhttps://mypage.syosetu.com/552342/



『名人』



「知ってるかい?」

「はい?」

「かつて名人と呼ばれた男の事を」

「名人と言うと御臍で茶を沸かす名人ですか?」

「違うよ居るのかよ、そんな名人」

「居ません」


 居たらすごいわ。


「居ないなら言うなよ」

「言いたくなっただけです」

「言うなよ」

「え~~」

「膨れるな、50代独身の男なんぞ可愛くない」

「可愛いって言ってくれる女子いますよ」

「居るのかよっ! すげえなっ!」


 ふxふっふっ~~。


「五歳の姪っ子です」

「居たけどっ! 何言わせてるのっ!」

「僕の教育の賜物です」

「姪っ子の両親さんんんんっ! こいつから姪っ子を引き離してっ!」

「冗談ですよ」

「疲れる……」



 僕が高橋と名乗る人物に出会ったのは偶然だった。

 酷く薄汚れた格好の老人。

 その老人に出会ったのは勤め先だった。

 定年退職ギリギリで入社した老人。

 そうとしか言いようが無かった。

 疲れ切った姿。

 その姿が実年齢より老けて見えた。

 だけど何故か僕と馬が合い仲良くなった。


 


「名人というと誰です?」

「高橋き名人という男の事を」



 その言葉に僕は記憶の隅からとある男を思い出した。

 そして眼前の人物が良く似ていることを思い出す。


「まさか」

「そう」

「十六連射で有名な高橋名人っ!」

「そう」

「まさかあなたがっ!」

「そうその高橋名人のそっくりさんだっ!」

「はっ?」

「芸名は高橋き名人だ」

「それ誤字と思ってました」


 何か一気に冷めた。


「物真似芸能人としてデビューしたんだが売れなくてな」

「テレビで見た事有りませんが」

「当然だテレビに出れるほど売れてないからな」



 それ意味ない。


 高橋名人さん。

 すみませんでした。



【しいなの感想】


誤字じゃなかった!。・゜・(ノ∀`)・゜・。


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― 新着の感想 ―
誤字ネタ! (>▽<) これは思いつかん。。 さすがです。
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