成層圏からいかすみこさま
いかすみこさまhttps://mypage.syosetu.com/2169339/
「文系の時間軸、理系の時間軸」
せっかくなので理系っぽいエッセイをと考え、ネットをググりまくりました。
まずは成層圏の説明。
成層圏とは、地球の大気圏の中にある層の一つで、地上から約10kmから50kmまでの領域を指します。この層は対流圏のすぐ上に位置し、一般的に雲がなく晴れていることが多いです. 成層圏では、気温は高度とともに上昇する傾向があり、これは主にオゾン層が太陽からの紫外線を吸収するためです.雨も雪も霧も機体への着氷も無いため、ジェット機は主に成層圏を飛行するそうです。
さて、この成層圏ですが、人類が最初に到達したのは1931年です。
まだ、100年経っていません。
しかも、最初に到達しオーギュストが乗っていたのは飛行機でもロケットでもなく気球。
ライト兄弟が飛行機を発明したのが1903年とこれまた百年とちょっと。
石器時代の誕生が260万年前と、人が地上を飛ぶ立てるようになってから、まだほんの少ししか経っていません。
しかし、それからがの進化は早いです。
人類初の宇宙へ飛び立った、ユーリー・ガガーリンが「地球は青かったと」名言を残したのが1961年4月12日。
オーギュストが気球で成層圏に到達してから僅か30年です。
そしてポルノグラフィティの代表曲として歌われているアポロ11号が月面着陸したのは1969年。
現在、地球から最も遠い人工物体ボイジャー1号は233億km離れた場所を飛行しているそうです。
私が考えるに最初に気球で成層圏に到達したオーギュストさんは、100年後にそこまで人類の飛行技術が上がっていることを想像もしていなかったと思います。
科学の発展は、意外と無秩序です。
電気も最初はなんの役にも立たない、自然現象の一種と考えられていました。
石油は自動車が普及するまで、無用の長物の扱いでした。
多くの発見や発明は、偶然と科学者たちのインスピレーションという狂気じみた好奇心、そして実験と実行を積み重ねた試行錯誤の結果です。
コスパもタイパも無縁の世界です。
私の私見ですがエンジニアの多くは、科学者と同様に合理性とは無縁です。
なぜなら、予定通りに行かない事が普通だからです。
屋外作業の建築関係者は、気象状況に振り回されます。
医療関係者は、同じ治療をしても患者により結果は変わります。
化学も実験結果が前回と一致しない事が、よくあるそうです。
そして、多くのミッションが複数人で取り組む必要があるため一人で行う仕事よりイレギュラーな事が起こりやすいのです。
なので皆、諦めが早く失敗をけろりと忘れ、次に挑戦するタフな人たちが多い印象があります。
以前に他の方のエッセイで読みました。結果を出す人、諦める人それぞれ違うが、なろう投稿者の壁は3年だと。
私がなろうのアカウントを開設して、今月でちょうど4年を過ぎました。
コンスタントに投稿していますが、ほとんど結果は出せていません。
賞とは無縁ですし、書籍化など恐れ多くて考えたこともありません。
でも、毎日が楽しいです。
感想を貰えた、ポイントが増えたと日々一喜一憂しています。
多分、私が理系の時間軸で生きているからだと思います。
なろうで投稿している皆さま、肩の力を抜いて気楽に楽しんでみませんか?
もしかして数年、数十年後には、自分が想像もしていなかった成層圏を超える高みを飛んでいるかもしれませんよ。