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瞬発力企画!  作者: しいな ここみ
最終回!
126/132

大野 錦さま

大野 錦さまhttps://mypage.syosetu.com/1970422/



とあるボードゲーム・テーブルトークゲームの制作会社の会議室で、若手社員が自ら開発したゲームのプレゼンをしている。


「名付けて、『わんこと愛犬家』ゲームです!」


彼の説明は続く。


「プレイヤーは10名とゲームマスター1名で進行します」


「まずプレイヤーには『役割』が与えられます」


「『愛犬家』が8名、『わんこ』が2名」


「『愛犬家』の中には更に『役割』があり、『チュールを与える人』が1名、『ドッグトレーナー』が1名、『限りなく犬に近い人間』1名です」



若手社員はこのゲームの概要の説明を続ける。



まず、全プレイヤーは目をつぶる。


夕方のターン。

GMが「夕方になりました。『わんこ』は目を開けて、『愛犬家』の中からお散歩相手を指定ください」と命じる。

すると、『わんこ』はお散歩相手を指定して目を閉じる。

『わんこ』が複数(2名)の場合は無言で指図して1名を決める。


次にGMが「『チュールを与える人』は目を開けてチュールを与える相手を指定してください」と命じる。

すると、GMは『チュールを与える人』が指定したプレイヤーの『役割』を教えて目を閉じさせる。


最後にGMは「『ドッグトレーナー』は目を開けて『わんこ』がお散歩相手に指定したプレイヤーを指定してください」と命じる。

すると、GMは『ドッグトレーナー』がプレイヤーを指定したら目を閉じさせる。



朝のターン。

GMが「朝になりました。昨日の夕方で『わんこ』からお散歩相手にされたのは○○さんです」と述べる。

指定されたプレイヤーは夜通しの散歩疲れのためゲームから排除される。

ただし、『ドッグトレーナー』がお散歩相手にされたプレイヤーを指定して場合。

「よしよしよし。いい子だね~」と『わんこ』のお散歩の妨害をされたので、そのプレイヤーは守られ排除はされない。


そして、フリートーク時間を設けて、残ったプレイヤーは誰が『わんこ』かを話し合う。

この時に『チュールを与える人』は教えられた対象のプレイヤーの『役割』を言ってもいいし、もちろん他のプレイヤーも自分の『役割』に関して嘘でも本当でも言ってもいい。


GMは「時間になりました。ケージに収める『わんこ』の投票をして下さい」と命じる。

そして、最多投票されたプレイヤーはケージに収められ、ゲームから排除される。


この夕方のターンと朝のターンを繰り返す。


最終的に『わんこ』と『愛犬家』の数が揃ったら、『わんこ』側の勝利。

『わんこ』を全てケージに収めたら、『愛犬家』側の勝利。


ただし、『限りなく犬に近い人間』は別名『人面犬』といわれ、『愛犬家』側だが、『わんこ』側を勝たせるべく動く特殊な『役割』である。



プレゼンを終え。まるで犬のようにハァハァしている若手社員は説明を終えた。


「ど、どうでしょうか! この『わんこと愛犬家』!」


とある役員がツッコむ。


「あのさ、これ思いっきり『人狼ゲーム』のパクリだよね」





おしまい

【しいなの感想】


ああっ! とある役員に先に言われてしまった(*>_<*)ノ


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― 新着の感想 ―
>ここみさま これ、「役割」のカードイラストを実際に作ってプレイしてみたいです。
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