表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瞬発力企画!  作者: しいな ここみ
最終回!
123/132

しいな犬


 『犬のように◯された男』



「……やめろ! やめてくれ! 何をするんだ!」


 男が泣くような声でそう言っても、女はまるで聞こえていないように手を動かした。


「やめろやめろやめてくれ……! 一体何をするつもりなんだ!?」


 縛られているわけでもないのに動けない。

 細長い台の上に寝かされた男の、その裸の胸の上を、女の薬品に塗れた手が動き回る。

 怪しげな煙と香りが薄暗い部屋に漂っている。


「やめてくれぇー! ……そっ、それは!?」


 女が何かを取り出した。

 殺した鳥から毟り取った羽根だった。


「それで何をするつもりだ!? ひいぃぃぃ!」


 女の口角が愉しげに吊り上がる。

 羽根が、男の、乳首をくすぐった。


「な……なぜ……そんなことを?」


 女がようやく口を開いた。


「ふふ……。身も心も癒していただくためですわ。わんちゃんはみんな、これが大好きですのよ」


 男の口から遂に呻き声が漏れた。


「わ……、わっふぅ……ん!」






 犬用アロママッサージ店『わんだふぅ』では人間の客も受け付けている。


 男は犬のように癒された。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
読ませていただきました。 人は誰しも癒しを求めるものです。 時に赤ちゃんになったり、わんこになったり・・・。 社会の荒波にもまれ、疲れ果てた人が癒しを求めて何が悪いのでしょうか、いや悪くない、むしろ…
こ‥‥これでもR18でなくていいのか??
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ