柴犬さま
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死後の予約
いつからか分からない・
気が付いたら僕は雲の上を歩いていた。
周りは土気色をした人間たちが歩いていた。
全員が一つの建物に入っていく。
建物の看板を見た。
転生及び異世界役所。
「はい?」
思わず間抜けな声が出た。
他に行くところが無いの中に入る。
天界住民戸籍。
地獄住民戸籍。
「何だろう此のツッコミたい場所は」
異世界転生及び異世界転移住民戸籍所。
思わず係のお姉さんに話しかける。
「あのう~~」
「ああ現世の方の生霊ですか」
「はい?」
「あ~~その様子だと此処は初めて来たみたいですね」
「ああ~~まあ」
「ここは死後どの世界に移り住むか手続きをする役所です」
「では僕はもう死んで……」
「死んでません」
「え?」
「言いましたよね生霊と」
「はあ」
「生霊とは、生きている人間の霊魂が体外に出て自由に動き回るといわれているものです」
「はあ」
「貴方は生霊の状態で此処に来たのです」
「はあ」
「あ~~分かりました」
分からんけど分かった。
もうメンドイ。
「そして此処は転生及び異世界役所です死後どの世界に移り住むか手続きをする役所です」
「はあ」
「生前の特によってどの世界に移り住むのか決まります」
「え~~と」
「貴方は~~徳が……微妙ですね」
「……」
「このままでは異世界転生か無間地獄行ですね」
「何でっ!」
「徳がミジンコ以下でので今から死ぬまで徳を積んだとして……」
「……」
ミジンコ以下って。
どんだけよ。
「阿鼻地獄」
「殆ど変わらんやんっ!」
「いや貴方どんだけ罪を犯してるんですか?」
「思い当たる所は無いわっ!」
本当に。
「調べによるとアレですね」
「知ってるんかい」
「視姦ですね幼女の」
「冤罪だっ!」
そう冤罪。
僕は見守っていただけだ。
地面すれすれの下の方から。
「そんな貴方に来世の逆転プラン」
「聞けよ」
こいつ。
「トラック転生です」
「だから」
「それは異世界転生の定番中の定番」
「いや」
「トラックに惹かれたら異世界転生出来るシステムです」
「きけよ」
いい加減殴ろうかな?
「10tトラックでミンチにされる事で転生できます」
「今なんて?」
「ミンチ」
こうして僕はミンチにされ異世界に転生した。
異世界のミジンコに。
【しいなの感想】
人間ってホンマにミンチになりますよ