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瞬発力企画!  作者: しいな ここみ
第九回目『大型トラック』
109/132

凜古風さま

凜古風さまhttps://mypage.syosetu.com/2549355/



「ブレインストリーミング」


 ここは某企業の企画室。。。

 大型トラックをテーマにした新しいスマホゲームについて、社員達がブレインストリーミングをしている。

 簡単にいえば、案出ししている。


「ねぇねぇ?大型トラックで、何か思い浮かぶことってある?」


 進行役が正面の人に聞いてみると。


「そうだなぁ、異世界転生かなぁ。ほら、主人公が中年ニートとかで、人生お先真っ暗でさ……交通事故に遭うじゃん。あれって、だいたい大型トラックだよね」


「なるほどぉ、ニートの上限年齢は34歳だけど、ニートですらなくなった中年無職が絶望しているのは確かで、異世界転生にワンチャンかける感じですね。トラック役はニート中年をブっコロ


 ふむふむ、進行役はホワイトボードに今の話をまとめながら、次の人に発言とうながす。


「うーん。ブっコロもいいけど、大型トラックといえば、変形トランスフォームしてロボットになって、悪い組織と戦ったり、災害救助したりかなぁ」

「ありました。好きでした。変形シーンは、主に男の子が大好きな、浪漫ろまんですよねぇ」


 進行役も好きだったのか、きゃっきゃと、大型トラック変形コンボイといった話も、ホワイトボードに記していった。


「男のロマンで、大型トラックといえば、アレなんだけどなぁ……」


 まだ発言していない一人が、何か言いたそうだ。どうぞっと、進行役がそろえた指をむけると。


「大型トラックといえばデコトラじゃないか。最近は、痛車界隈と連携して、すんごい美少女系デコトラも出現しているんだぞ・・・・・・」


「おおっ。令和のデコトラは痛デコですか」

「そうだ、演歌歌手が美少女ボーカロイドになった感じ」

「美少女ボーカロイドになら、トラックからトランスフォームできそうだな」


「よし、出てきた意見を、まとめますよ」


美少女ボーカロイドにトランスフォームした大型トラックが、無職中年を異世界転生させるのに踏みつぶすゲームですね。


「いいね、そう。虫けらっぽく、ぷちぷちっと」

「タイトルは、『生ごみ処理にも五分の魂』なんてどうだ」


「うん、踏みつぶす側の大型美少女ロボプレイヤーと、踏みつぶされないように逃げ回る無職中年プレイヤーと、で、参加者を募って、プレイすればいいんじゃないかなぁ」


「無職中年プレイヤーが、見上げると、大型美少女ロボのスカートの中がっ」

「おおう、そんなことすると、股間がつっかえて逃げる速度が遅くなる仕様にするか?」

「男だけじゃないか。っていうか、中年になると、そんなに元気かねぇ?」

「うーむ……」


 出来上がったゲームに、大型トラックの要素はなかった。





【しいなの感想】


あるある(*´艸`*)


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― 新着の感想 ―
読ませていただきました。 会議は踊るですね。 結局、大型トラック要素が消えちゃった。 でもそれで間違いない(笑)。 ありがとうございます。
凜古風さまあああああああああああっ!(錯乱) まさかの緊急参戦w
 タイトルは『トラック野郎・暴走一番星』?
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