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魔法4

初めて魔法を放ったところから数えて3年たった。

いろいろ試してみてわかったことがある。

魔力=体力みたいなもので使えば使った分増えていく

同じ魔法でも使った魔力に応じて威力が変わる

このあたりのことはわりと予想通り


しかし肝心の詠唱を省略ができない。

こと戦闘において詠唱時間なんて言うのは極論ないほうがいいに決まっている。

詠唱中に攻撃されてしまっては元も子もない。


いろいろと実験してみてわかったこととしては

詠唱段階では魔力消費を感じられず、実際に魔法が発動したタイミングで魔力が消費されることが感じられる。

詠唱の役割としてはおそらく、魔力消費量、魔法の種類、規模、射出距離などを決める役割があるように思える。

ただ短い詠唱でなぜあそこまでの情報が込められているのかがわからない。

同じ火の魔法でも、詠唱の種類はあり、基本的には発動者の好みによってカスタマイズできるみたいだが、上記の内容に加えて発動までの時間、タイミングなどの調整で詠唱を変更している風潮があるが…


どうしたらいいかと頭を悩ませていた時のこと

火のついたろうそくを明かり代わりにし本を読んでいたがもう火が消えかかってきた。

「あぁあ、またろうそくがなくなる。新しいの準備しなきゃ。電気がないのはいささか不便に感じるなぁ」とそんなことをぼやきながらろうそくをさがす。

が、ろうそくが見つからない。

いつもはメリッサに準備してもらっているが、もう夜も遅い。

明日でいいか…魔法も不便だな…もえつづけてくれないなんて…


ん?というか、すでに燃えているものに魔力を注いだらどうなるのか?

いつもゼロから魔力を消費し魔法を発動しているのであれば、すでに火が付いたものに魔力を注げばどうなるのか?

そんな疑問が浮かんだ。

と同時に好奇心でうずうずする。

なんとなくいつもの魔法を使うように手をかざす。

しかし詠唱なんて存在しない、ただ何となく魔力を込めるように念じてみた…


ガクッと体から力が抜ける、魔力を消費したときの減少だ

それと同時にろうそくは一瞬大きな炎と化し、燃え尽きた。


あっぶないところだった…

と心で思った。

あやうく建物全体が火事で燃え尽きるかと思うくらいの火となった。


しかしこれで分かったことが、ある。

魔力があれば火を大きくできる。

ということは魔力とはおそらく物理的な現象に作用するものではないか?

また、それができたため、詠唱はしていないが、起こしたい現象の物理的な事象に魔力で関与すれば詠唱はいらないのではないかと予想が立つ。

「やばい、ワクワクしてきた。」

興奮で眠れないなんていつ以来だろう?


小学生の遠足の時の夜みたいだな…



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