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魔法

3歳になった。

一般的32歳ならまだまだかわいい年頃だろうが中身は35歳のおじさんだ。

いや、トータルなら38歳か?

読み書きもできるようになったので一般的な3歳よりは早熟だろう。

といってもまだろくに体を動かすことはできないので本を読むことが多いのもあるだろう。


「ねぇ、メリッサ?新しい本を用意してほしいんだけど…」

「坊ちゃま、大体の児童書はもうお読みになりましたよ」

メイドのメリッサに無理言って本を用意してもらっていたがいよいよ物足りなくなってきた。

「そういえば書物庫ってあったよね?」

「あれは3歳の子供が読むようなものはおいてありませんよ」

どうしてもダメみたいだ…


神様が言っていた魔法に触れたい

触れられなくても知識としてどういったものか知りたい

王家ならそういった書物もあるだろうと思うがどうしたらいいか…

「メリッサ、散歩に行こう」

こういったときは体を動かす

昔からそうだ

考え事をするときは歩きながら…

そういえば死んだときはこうやって考え事しながら歩いていたんだったな…

おやじ大丈夫かな…

元の世界に残した父が気になる…


といってももう干渉できない世界のことを気に病んでもしょうがない


さてどうやって魔法に触れるか…


と、その時…

「ん?訓練室?」

「坊ちゃま、ここは応急で働く兵士の訓練室でございます」

「ちょっと見てもいい?」

メリッサはコクっとうなずく


中を見ると屈強な男たちが県を素振りしている!

みたいなものを想像していたがそんなことはなかった。

いや、確かにそういう人たちもいるけども、老若男女問わずいろんな人がそれぞれの訓練をしている。

剣、弓、槍、団体行動のための訓練…

「カイン様、こんなところにいらしてどうしたんですか?」

「ちょっと散歩に来たんだよ。」

「そうですか、ここは危ないですから気を付けてくださいよ。怪我でもさせたら私が怒られてしまう。」

兵士長のジョッシュがハハハと豪快に笑う。

「ところでジョッシュ、魔法は使える人はいるの?」

「魔法ですか?えぇ、何名かはいますがいかがなさいましたか?」

「魔法を見たくて散歩してたんだよね。ねぇ、ちょっとだけ見せてよ。」

「う、うーむ、しかし…」

どうしたらいいのかわからないといった表情でメリッサのほうを見る、が我関せずといった表情だ。

危害が及ばない限りは口出しをしないのだろう。

「カイン様、あくまで訓練の一環で魔法を使うだけであって楽しませるために見せるものではないと覚えておいてください。」

そういうとジョッシュの指示で何名かの魔法使いが集まり魔法を撃つ訓練を見せてくれた。


結論から言おう。

正直がっかりだ…

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