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ep.49 小さな依頼主

 洗濯を終え部屋に戻るとベッドの上で、膨れっ面のリアが膝を抱えて座っていた。

「何してんの?」

「べっつに〜」

「そっかー」

「………。そんだけぇっ!?」

 不満顔でツッコんでくる。

 アクツ村から帰ってきてからのリアがちょっと面白い。旅を共にしてきて凛々しい姿や横暴な姿は良く見てきたけど、ここまで喜怒哀楽がはっきりしているのは珍しいことだ。相部屋という物理的な距離感が近いせいかも知れないが。

「今日は何でそんなに構ってちゃんなの?」

「構ってちゃんって……。カミルの紳士度が足りないからです」

 紳士度って何だ?

「何か良くわかんないけど、ごめん」

 とりあえず謝っておいた。

「わかってないのに謝る理由がよくわかりません」

 何か面倒くさいことになってる?

「リアが何を言いたいのかわからなくてごめん」

 そこまで言って初めて「これだから男は……」と愚痴を漏らす。

「もういいよ。明日も早いし寝るよ。カミル、照明消して」

 良くわからないけど、許された?わけじゃないよな?でも、この空気が流れるのならそれはそれでいっか。

 大人しく部屋の照明を消した。

 フィリカさん、どう考えてもこれは待ってませんよね?今の俺にはどうこうする勇気がありません。

 特に何か起こることもなく、俺は床に敷かれた布団へと潜り込んだ。

 移動と人攫い事件の疲れと、入浴後に温まった体温が下がってきたことで眠気が襲ってきた。俺はその眠気に逆らわず、意識を手放していく。



 照明を消してからそれほど時間が経ってもないのに、カミルの寝息が微かに聞こえてきた。

 何でこんな状況で普通に寝れるのよっ!?ウソでしょ!?男女の二人だぞ!?そういうことが無くても緊張して寝れないとか、普通あるでしょ!?あれぇ?私、女として認識されてない………?

 そう考えると無性にむしゃくしゃしてきた。

 布団を頭まで引っ張り上げ、身体のすべてを布団の中に収め膝を抱えてを丸まった。

 もう、寝て忘れてしまおう。明日になればこのイライラも収まってくれるだろうし。

 しかし、リアはカミルという存在がすぐ近くにいることが気になり眠れずにいた。何度も寝返りを打っては夢の中へと落ちていくのを待っている。

 それから暫くして、ようやくリアは眠ることができた。それは夜も深い時間、朝が世界を覗き込む時間帯だったという。



「何かひどい顔してんな」

 リアを見たニステルの言葉である。

「眠れなかったみたいで、朝から不機嫌なんだよぉ。ニステル助けて〜」

 ニステルの腕を掴み必死に懇願する。

「知るかぁ!てめぇで何とかしやがれ!」

 振り払おうとニステルは腕を振り回す。

「そんなぁ〜」

 ドンッ

 何かを叩く音が響き、二人揃ってリアの方へと顔を向ける。

「お前らうるせぇぞッ!!大人しくしてやがれ!」

 その顔はもう般若の如く、睨みを利かせた凄みのある顔だった。目元の隈が哀愁を漂わせている。

 手を付けられない状態に「依頼でも見てこようかなー」とその場を離れる口実を無理やり作り、足早に去っていく。ふと気付くと、何故かニステルまでもが付いてきた。

「すまん、流れに乗った」

 苦笑いを浮かべ、ニステルに同情した。

「で?何であんな状況に?」

 面倒くさそうに聞いてくる。ニステルも分かっているんだ、リアの機嫌を直さないとまたとばっちりをくらうと。

 かいつまんで今に至るまでの出来事を説明した。

「そりゃ、おめぇが悪いわ」

「そうなの?」

「そんだけ見せつけてくるってことは、明らかに褒めてほしいってことだろ?素直に言葉をかけてやればいいのによぉ」

「露骨過ぎて褒める気になれなかったから仕方ないよ」

 ニステルが手で顔を覆うと左右に頭を振った。動きを止め、指をさしてきた。

「そこはそう思えなくても褒めとけよ。褒めなかった結果が今の状況だぞ?」

 ニステルの言うこともわかる。単純に俺が大人になりきれなかっただけだ。

「……、次からそうするよ」

「そうしとけ。穏やかに生きたかったらな」

 処世術の一つを学んだ気がする。たぶん。

「あんまり待たすと、また暴れ出すからな。適当に依頼見繕って戻るぞ」

 張り出されている依頼を眺めていく。食料や素材の為の魔物狩り、畑の作業の手伝い、薬草採集、地下水道の掃除など。安定した仕事の依頼ばかりが目立つ。アクツ村からの依頼がどれだけ異質だったのかがよく分かる。

「どれもぱっとしない依頼ばかりだな」

 ニステルもそう感じたらしい。

 ふと、掲示板の片隅にある依頼書に目が止まった。


『港町ジスタークまでの護衛』


 鍛冶の町でもあるジスターク。その道中の護衛に関する依頼だった。確かジスタークは王都から見て北西に位置しているはずだ。魔物との遭遇が少なかったアマツ平原を通っていけば、比較的安全に村までたどり着けるだろう。

「ニステル、この依頼はどう?」

 ニステルに護衛の依頼書を指し示した。

 腰を屈め、覗き込むように依頼書を眺めだす。

「ジスタークまでの護衛か。まあ、俺はこれでも良いけど、王都に戻ってきたばかりなのにまた出向くのか?」

「王都には今キャラバンが来てて宿の空きが全然ないんだよ。だから、あえての遠出が現状だと最適解かと」

「そうなん?なら、この依頼にするか」

「後は、リアが何て言うかだよね」

 二人揃ってリアの方へと振り返る。

 腕を組んだリアは未だに苛ついている。細かく速い貧乏揺すりを繰り返し、何とも近寄り難い雰囲気を醸し出している。

「自分が撒いた種だろ?覚悟を決めてお前が言え」

「うっす」

 依頼書を手に取りリアの下へと移動する。近づいていることに気づいたのか、鋭い視線が俺に突き刺さる。視線が移動し、手に持った依頼書へと移った。

「何だ?良い依頼でも見つかったか?」

 たぶん、普通に聞かれただけだと思うんだけど、何か怖い。せめてその半眼だけはやめて欲しい。

「宿もないし、王都に戻ってきてすぐだけど遠出してみない?」

「まあ、私としてはそうしてくれると非常に助かる。で、場所はどこで何をするんだ?」

 露骨に相部屋を嫌がってらっしゃる。

「港町ジスタークまでの護衛が依頼だよ。魔物が全然いなかったアマツ平原を経由して行けば、そんなに苦労せずに行けると思うんだ」

「私は全然魔物が出てくれても構わないんだけどな。狩りでもしないと気持ちが収まらん」

 これは相当怒ってるな……。でも、ここで心が折れちゃダメだ。

「行くことには賛成ってことで良い?良ければティアニカさんに手続きしてもらうけど」

「それで良いから、さっさと行って来い」

 まだ会話をしてくれるだけマシ、だと思う。きっと。

 また何か言われる前に受付へと移動する。

「ティアニカさん、おはようございます。この依頼の受注手続きをお願いします」

「おはようございます。では、依頼書をお預かりいたしますね」

 ティアニカさんの視線が下がり、依頼書の内容を把握していく。

「また外へと行かれるのですね。活動的なのは良いことですけど、張り切り過ぎて怪我はしないように注意してくださいね」

 言葉に添えて穏やかな笑みが向けられた。

 仕事だから笑顔を浮かべてくれているとは分かっているけど、今の俺にとってはこの上ない癒し。まるで心が洗われるようだ。

「お心遣いありがとうございます」

 自然と笑みがこぼれる。

「処理はこちらで進めておきますので、依頼者をご紹介いたしますね」

「え?今この場にいるんですか?」

「実はこちらの依頼、今し方貼り出されたものなんです。依頼者はまだあちらのテーブルにいらっしゃいます」

 手で示された先に居たのは一人の女の子だった。鼈甲(べっこう)色の髪を三つ編みにした赤目のドワーフの女の子――人攫いにあっていた女の子だ。

「何でこんなところに………?」

 昨日は正面からまともに見ることがなかったから気づかなかったけど、身長が低い割に大人びた顔立ちをしている。それでも全体的な雰囲気は幼さが抜け切っていない。大人びた顔立ちの子ども。それが第一印象だった。

「それでは依頼者のイヴリスさんのところまでお越しいただけますか?」

「ちょっと待っててください。仲間を呼んできます」

 ティアニカさんに言葉を残し、リアとニステルを呼びに行く。

「お待たせしました」

 ティアニカさんがニステルに視線を送った。

「あら、ニステルさんもご一緒なんですね」

「成り行きでな」

「そうなんですね」

 何故かくすくすとティアニカさんが笑う。

「それでは依頼人をご紹介しますね。付いてきてください」

 ティアニカさんを先頭にイヴリスというドワーフの女の子の方へと歩き出す。

「ねえ、ニステル」

「何だ?」

「ティアニカさんと知り合いなの?」

 ティアニカさんのあの笑いが気になり直接本人に聞いてみた。

「まぁな。昔、親父に世話になったとかで、ガキの頃から面識ならある」

 素っ気ないニステルの言葉から察するに、あまり仲が良いというわけでも無さそうだ。エルフは長命だし、知ってる子供が大きくなったとかで近所のおばさんが声を掛けてくるのと感覚は一緒なのかも?

「イヴリスさん、依頼を引き受けてくれる冒険者が見つかりましたよ」

 イヴリスと呼ばれたドワーフの女性が立ち上がり、視線をティアニカさんからこちらへと向けてくる。近くで見るとより幼く感じる。外見だけだとヒュム族でいう12歳くらいか?ドワーフも長命種だ。見た目イコール年齢ではないのだろうけど。

「女性の片がリアスターナ・フィブロさん。身長が高い方の男性がニステル・フィルオーズさんで、その隣がカミル・クレストさんです。こちらの三名がイヴリスさんの護衛を担当します」

 ティアニカさんの紹介にペコリと頭を下げてくる。

「イヴリス・ツァワイルです。依頼を引き受けていただきありがとうございます。ジスタークまでよろしくお願いします」

 思った以上にしっかりとした口調だ。やはり見た目通りの年齢ではないな。下手したら、俺よりも年上の可能性すらある。

「それでは詳しい話はイヴリスさんにお聞きください。私は受付に戻りますね」

 頭を下げティアニカさんが受付の方へと去って行く。

「質問があるんだが、いい?」

 リアがイヴリスさんを見つめ声をかけた。既にリアも昨日の女の子がイヴリスさんだと気づいているはずだ。

「はい、何でしょうか?」

 イヴリスさんに近づいていき、声を抑えて問う。

「貴女は誰かに狙われているの?」

 ビクッと身体を跳ねさせリアの表情を窺っている。

 安心させようとリアが優しく微笑む。

「怯えなくても大丈夫よ。昨日、イヴリスさんが攫われかけてた現場にいたのよ。護衛を付けてジスタークまで行くのも訳ありなのかなと思って。理由までは問わないわ。差し迫っての脅威があるなら知っておかないと、いざという時に守れないの」

 依頼人の事情まで首を突っ込むのは礼儀に欠ける。

 イヴリスさんが俯いてしまった。

「私のことを狙う集団がいるのは事実です。でも、その人達が何者なのかは私にはわかりません。分かっているのは黒い外套を身に纏っていることだけなのです」

 両手をギュッと握りしめている。訳もわからない集団に狙われたのだ。思い出すだけでも苦痛だろう。

「辛いことを思い出させてしまったわね、ごめんなさい」

 イヴリスさんは慌てて顔を上げると、両手を顔の高さまで上げリアに向かって左右に手を振った。

「謝る必要はありませんよ。狙われた理由自体は分かっていますし………」

 場が沈黙する。

「それで?いつ出発するんだ?」

 沈んだ空気を壊すようなニステルの軽い口調の言葉が響いた。

 空気の読めない―――いや、あえて空気を読んでいないのだろう。場の空気を変えてくれる人というのは有り難いものだ。少なくとも、俺は率先してやることができない。

「準備は出来ていますから、出発はいつでも構いません。皆さんの支度が整ったら向かいましょうか」

「それでは私達は一旦宿に戻って荷物をまとめてきます。北門にほど近い場所ですから、イヴリスさんも付いてきてください」

「俺は特に準備する必要ねぇから、先に北門付近にいる御者にでも馬車を出してもらえないか頼んでくっかね」

 それだけ言うとニステルはギルドの出入り口に向かって歩き出した。

「何だアイツ?同じ方向なんだから一緒に来ればいいのに」

 リアが怪訝そうに呟いた。

 たぶんそれ、リアの機嫌が悪いから。とは間違っても口にはできない。

「それでは私達も移動しましょうか」

「はい、道中よろしくお願いします」

 リアが歩き出し、イヴリスさんが続いていく。日中の街中とは言え、護衛の依頼を受けた以上俺は必然的に最後尾を歩くことになる。170cmほどのリアの身長と比べると、イヴリスさんは頭1つ分以上小さい。髪色さえ似ていれば姉妹のように映りそうだ。

 揺れる三つ編みを眺めながら宿を目指した。


 宿で荷物を回収し、北門で馬車を確保したニステルと合流、今は魔物が出没しにくいアマツ平原を走っている。直線で移動するのが最短ルートだが、安全が第一だ。

 アマツ平原に魔物が出ない理由を御者の人に訊ねたところ、ここはかつて強大な竜同士が戦いを繰り広げた場所らしい。激しい戦いに本能的に近づいてはいけない場所だと、魔物が学習したのではないかという話のようだ。その残滓なのか、緑と黄の元素が色濃く漂っている。まあ、その後また怨竜(えんりゅう)が暴れた土地でもあるから、余程無知な魔物でもない限り並の魔物じゃ近寄らないか。

 護衛という割にはのんびりとした時間が流れている。一応交代で前後への警戒はしているけど、怪しい影など見当たらない。イヴリスさんを攫おうとしたあの男達は諦めたのだろうか?

 もう数時間も走ればジスタークにたどり着く。

「何も起こらねぇな」

 ニステルがまた不穏な言葉を口にしてしまった。

「ニステル、お願いだからそういう言葉は思っても口にしないで」

 空気を読まないんじゃなくて、本当のところは空気を読めないだけなのでは?

「前もそんなこと言われた気がするな。ふらぐ?だったか?」

 呑気な顔で聞いてくる。

「世の中には、口に出してはいけない言葉も存在するだよ、ニステル」

「年下のお前に言われると腹が立つものがあるな」

 僅かに不機嫌になったニステルだが、こればかりは学んでもらわないといけない。

「年齢は関係ないでしょ?これで魔物が出たらニステルのせいだから」

「なんでだよ!?」

 くだらない会話に花を咲かせていると、後方を見張っていたリアが「ん?何だアレ」何かを見つけたようだ。

 後方に視線を移すと、豆粒のような大きさの黒い影が上空を移動している。徐々に影は大きくなってきた。

「翼が見えるな、鳥か?」

 視力の良いエルフのリアが、接近する影の正体を見極めようと目を凝らしている。

 後方ばかりに注意を割くのはよろしくない。あれが囮であることもあるんだから。前方に目を向けると、特段変わったところはない。草原が広がっているだけだ。

「ちょっと待て!何かでかいぞ!?」

 リアの叫びに再び視線を戻そうとしたその時、キャビンの上を物凄い速度で移動する影が通り過ぎていく。轟音と爆風が馬車全体を軋ませ、馬が落ち着き無く怯えた声を上げている。

「うわぁぁぁ!?」

「きゃぁぁぁぁ!!」

 突然の出来事に馬車の中は一気に混乱の渦へと飲まれていく。

「馬鹿でっかい鳥型の魔物だ!馬車が壊されたら一溜まりもない!迎撃するぞ!」

 リアの指揮の下、各々が臨戦態勢へと移っていく。

「イヴリスさんは中央に、カミル!ニステル!あの鳥を叩き落とすぞ!」

 前方へと通過していった鳥型の魔物が、旋回し再び馬車目掛けて迫ってくる。かなりの大型だ。鷲という猛禽類に姿が似ている気がする。

「はっ!一番槍はもらうぜッ!」

 すでに動き出していたニステルが槍を前方へと突き出し、黄の元素を槍の先に集め出している。黄の元素が固まり、岩の槍を形成していく。だが、魔法を放つ気配がない。

「何してんの!?近付かれちゃうって!?」

「何言ってやがる!あんな馬鹿でかい鳥だぜ?半端な大きさじゃ意味がねぇってのッ!!」

 岩の槍が段々と成長し、大型の弩砲にでも使うくらいの大きな槍へと変化していく。

 突如としてイヴリスさんがニステルの肩へと触れた。

「何だ?」

 その問いに答えず、イヴリスさんの視線は岩の槍へと向いていた。ニステルに触れた手に黄の元素が集まり出し、ニステルを介して岩の槍へと流れていく。


 ピキィィィンッ


 甲高い音が鳴り響くと、岩の槍の表面に細く赤黒い光の筋が走っていく。

「撃ってください!!」

 イヴリスさんの叫びにニステルは反射的に岩の槍を空を駆ける魔物へと解き放った。


 ドォゴンッ


 低く唸るような轟音と共に岩の槍が大気を切り裂き突き進む。黄の元素と魔力を存分に注ぎ込まれ、弓矢の飛ぶ速度と遜色がない。物凄い速度で接近してくる魔物に届くまではそこまでの時間は要しなかった。

 魔物と岩の槍がぶつかり合う。

 魔物の顔の下、喉元に尖端がぶつかると赤黒い光の筋が火花を散らせるように周囲に広がった。喉を貫き、身体を穿つ。広がる赤黒い光が魔物の身体を微塵も残さず喰らい尽くした。

 先ほどまで空を我が物顔で飛んでいた鷲に似た大型の鳥の魔物は、その痕跡を一つも残せずこの世から消滅してしまった。

 残されたのは穏やかな空と流れる雲。

 ニステルが放った岩の槍が一撃で仕留めきってしまった。

 呆然と空を見上げる一同を他所に、イヴリスさんが片膝を付いて倒れ込んだ。

「イヴリスさん!?」

 後方から眺めていたリアがいち早くイヴリスさんの異常に気づき駆け寄ってきた。

「だ、だいじょ……うぶです」

 ふぅー、と呼吸を整えたイヴリスさんがリアの顔を見つめ「ちょっと力を入れすぎただけですから」と健気に笑った。

 誰もが今起きた現象に茫然とし、視線がその現象を引き起こしたであろう人物、イヴリス・ツァワイルに注がれるのだった。

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