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プロローグ

 世界は元素エレメントでできている。


 火、水、風、土、光、闇。


 この世のあらゆるものは六つの元素から成り立ち、常に元素に寄り添われ生活を営んでいる。身体に宿す魔力を元に元素に働きかけ、魔法という現象を起こすことが可能となる。


 文明の進歩と共に魔法技術もまた進歩してきた。火を起こす、水を操るなどの単純な魔法の行使しかできなかったことが、身を護る術や生活を便利に、安全にといった、暮らしに欠かせないものへと変わっている。

 魔法に必要だった詠唱という儀式も、魔法陣が役割を果たすことで発動するようになった。複雑な魔法には今でも詠唱が必要な場合もあるが、多くの者には必要性が無くなったのだ。


 土地によって六つの元素の構成、濃度に違いがあり、より豊かな土地を巡って諍いが起こることもある。表では思いやり、慈しみが大切だと謳うが、裏では利己的で自分の欲望に忠実。それが人間という存在である。善意と悪意が入り乱れるこの世界。何時の世も争いが絶えることはない。


 元素の調和が乱れた時、魔族と呼ばれる人に害を成す存在が生まれる。魔族は理性が薄く、破壊衝動が強い。武力至上主義、それが魔族の社会であり上下関係がはっきりとしている。人を捕食対象としている為お互いが忌むべき者と認識している。


 争いが続けば元素が乱れ、魔族が増えるという負の連鎖が世界を覆っていた。

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