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詩歌集2

離郷

作者: アラキケンイチ



 俺は今日、この故郷を出る。


 俺は子供の頃から、この何もない故郷が大嫌いだった。


 「高校を卒業したら、すぐに都会に行こう」


 と、俺は都会に出ても困らないように、バイトして金を貯めた。


 高校を卒業しそして、俺は今日この寂れた故郷からやっと出られる。


 けど……


 いざ、この故郷から離れるとわかると、たくさんの思い出がアルバムのようにパラパラと甦る。


 故郷を出ようとして、くるりと振り返る。


 そこには、何十年前からほとんど変わらない光景があった。


 「もうしばらくは、この光景が見れないのか……」


 そう思うと、何だか胸が熱くなった。


 くるりと俺は向き返り、故郷を出る。


 「……さようなら。またな」


 そう小さく呟きながら……






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― 新着の感想 ―
[一言]  無くしてはじめてわかるものもありますね。  それでも、そこにこだわっていたら、先へは進めない。  旅立ちを応援したくなる作品でした。
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