第17話 年とともに周りを越していく
「今年1年もなんの成長もしなかったなwww」
「ほんとバカはバカのままwww除夜の鐘に頭を打ってもらえwww」
「まるで成長していない……」
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「う、ん……」
また最悪な目覚めだ。
時期も時期だから、前世での嫌な記憶がよみがえる。
今日は12月31日。大晦日というやつだ。
さすがの俺も大晦日という言葉は知っている。
由来とか意味は何も知らないが。
今のこの、園児に戻る前は年末といえばバカにされる時期だった。
外ですれ違う同級生からよくからかわれたものだ。
だが今の俺は中身は高校生。
バカと言われようと高校生。
ここ最近は前世のようにバカにされることよりも、みんなに一目置かれることの方が多くなった。
外で同じ幼稚園のやつらと出会ってもバカにされることはない。
「お次の紅組と白組のアーティストは……」
大晦日、両親は仕事はお休み、俺も当然幼稚園には行っていない。
テレビもゲームもマンガも、ありとあらゆる娯楽のネタバレを知っているせいで、家で時間を潰すということが難しい。
まさかの転生もとい、『やりなおし』の弊害である。
一日ゴロゴロしていたら、いつの間にか年末恒例番組の途中の時間まで経ってしまった。
家族で晩御飯を食べながらテレビを眺める。
だが、俺にとってはかつて見たことのある、真新しさのないものだ。退屈である。
「そういえばヅキ、大晦日に打つ除夜の鐘は何回か知ってる?」
歌唱の間の特集タイムで、双子の姉の美香が唐突に声をかけてくる。
ちなみに、俺らの名前の由来は、母が出産したときに綺麗な三日月が出ていたからだ。
そのため、姉に美香、弟の俺にヅキと名前を付けたそうだ。
前世の小さい頃は疑問に思っていなかったが、流石に成長してからは「文字面も音も何もかも、ヅキという名前はどうなんだ……」と思うようになった。なにせ、名前からしてバカっぽい。
そんな姉の美香だが、今世は事あるごとに俺がマウントを取りに行こうとするせいか、美香の方もチャンスがあればマウントを取ろうとしてくるようになった。
だが今回は浅はかだ。除夜の鐘の回数くらい俺も知っている。なにせ一応、元高校生なのだ。甘く見たな、美香!
「それくらい知ってるぜ!108回だ!甘く見たな美香!」
俺はドヤ顔で言い放つ!
……が、俺の言葉を聞いた美香はニヤッと笑う。
「ざんね〜ん。107回でしたー。私が訊いたのは、『大晦日に打つ除夜の鐘の回数』。108回のうち、107回は大晦日に打って、最後の1回は元日に打ちま〜す。はい知ったかおつ〜。プークスクスw」
く、ぐ、ぬぬぬ……!
「ぐぬぬぬ……!」
「顔真っ赤w」
こ、こいつー!
「はいはい、それくらいにしなさい。にしても美香、よく知ってるわね〜。ヅキも、108回なんてよく知ってたわねー」
俺が怒りを耐えていると、母が仲裁に入る。
「だなー。そういえば、近くの山取神社だが、108回打ち終わったら、希望者に鐘を打たせてくれるそうだぞ。行ってみるか?」
さっきから酒を飲みまくっている父が会話に入ってくる。
そうなのか。打たせてくれるのか。前世でも知らなかったぞ。
「ちょっとー、年越しそばも準備してるんだから、0時過ぎに外に出るなんて嫌よ?」
「いいじゃないか。打って帰ってきてから食べれば。ヅキ、行きたいよな?」
この父、たぶん自分が打ちたいだけだな……。
だが、ちょっと考えると、転生させてくれた女神に感謝の鐘の音を鳴らしても良いかもな。転生させてくれたおかげで前世よりはマシな幼稚園生活を送らせてもらってるし。
「うん!行く!鐘打ちたい!」
「よしきた!みんなで行くぞ!」
「「はぁ……」」
女性陣の反応は悪いが、実際打ってみたいし……もとい、女神に感謝の気持ちを伝えたいしな!付き合ってもらおう!
—
歌合戦の結果を見届けてから、家族総出で近所の山取神社にやってきた。
「おお〜。すごい人だな」
父がそうつぶやく。
確かにすごい人だ。
近所の人の半分以上が来ているんじゃないか?
なんか敷地には屋台も出てるし。
いつも年越しのこのタイミングは家にいたが、こんなに人が来ていたのか。
「はーい、除夜の鐘の整理券はこちらでーす!」
既に除夜の鐘は打ち始まっているが、その横で、巫女さんが整理券を配っている。
「よし、並ぼう」
「私達は屋台見てるね」
「おう」
俺は父と整理券を貰う列に並ぶ。
女性陣は屋台を見に行ってしまった。
俺も屋台ちょっと気になるな。
「あとちょっとでーす!なくなり次第終了でーす!」
20人くらいの列に並び、10人くらいさばけたところで、巫女さんの声が聞こえてくる。俺らの後ろにも10人くらいが並んでいる。
「あとちょっとか。大丈夫かな……」
俺よりもそわそわしている父。
いい大人がバカなんじゃないだろうか。
……もしや俺のバカはこの人の遺伝か?
「はいどうぞー」
すぐに列はさばかれていき、父が整理券を受け取る。
「良かった〜。ヅキ、100番だって。キリが良いな!」
いや、100番って……実際に打つときにはめっちゃ待つじゃん……。
「はい!終了でーす!みなさんすみませんねー。また来年!」
と思っていると、巫女さんが整理券を配り終えたようだ。
俺らがもらってからすぐだ。運が良かったな。
「おお〜108組までなのか。なるほどなあ。ラッキー!」
「ええ〜……」
「ざんねーん!……」
「来世〜頑張れ〜……」
「自由だああああ!……」
108番目を貰えたラッキーマンとその後ろの人たちが対照的だ。
「あぶねー。ヅキ、ラッキーだったな!」
「そうだね」
待ち時間が長くなりそうだから、屋台でなんか食べたいな。
—
屋台に向かうと、女性陣がりんご飴と焼きそばと紙コップを手にしていた。
「美味しそうだから買っといたよー。あ、これ甘酒。あそこで無料で配ってるから、あなた達ももらってきたら?」
無料なのか。
それじゃ遠慮なく。
甘酒をもらって戻る。
絶妙に微妙な味の甘酒と、普通にうまい焼きそばを食べる。やっぱ無料は無料のクオリティだな……。
「もうじき年越しだな。寒い中食べる焼きそばはうまいなー。まさか焼きそばが年越しそばになるとは」
「ちょっと!帰ったらちゃんとした蕎麦の準備してるんだからね!こんなのが年越しそばなんて嫌だからね!」
「はいはい。ちゃんとお前の蕎麦も楽しみにしてるから。それはそうと、そろそろ年越しだぞ。除夜の鐘もそろそろ終わるな。打ちに並びに行くか」
父が強引に逃げようとする。
我が父は弱い。
「あ、ほんと!あと30秒じゃない!バカ言ってないでみんなで迎えるわよ!」
母に腕を捕まれ拘束される父。
「10、9、8、」
そして10秒前になったら、どこからともなくカウントダウンの声が聞こえてきた。
「「7、6、5、」」
1人、2人から始まったカウントダウンの声が次第に人数が増え、大きくなる。
「「「4、3、2、」」」
ついに、この場にいる200人くらいの声が重なる。
「「「「「1、0!!!」」」」」
「「「ハッピーニューイヤー!!!」」」
「「「あけましておめでとうございまーす!!!」」」
「「「ヒューヒュー!!!」」」
「イエエエエー!!!!!」
俺も途中から声を出していた!謎の一体感だ!
周りの人とハイタッチを繰り返したり、「あけましておめでとう」を言い合いまくったりする。
いやー家の近くでこんなイベントになっていたとは。知らなかった。
「あけましておめでとうございます!」
俺は園児にして礼儀正しく頭を下げて周囲の人に挨拶をする。
「あけおめことよろ!」
……思わず顔を上げて相手の顔を確認してしまう。
「おえ!ヅキじゃねえか!」
「ガッシーじゃん」
なんと、ガッシーこと澤我塩が目の前にいた。
「ヅキも来たのか!負けねえからな!」
「は?」
なんだ、負けねえって。なんのことだ?それにヅキ「も」?
「お、ヅキ。来てたのか」
「ヅキくん、やっぱり来てたんだね」
「負けないわよ!」
ガッシーの周りを見ると、イケメンの池照男、爬虫類大好き十影和仁くん、池の彼女の腹出照子、その他十影君の兄、ガッシーの兄、モブ園児たちが来ていた。
「は?なんのこと?」
みんななんかライバルを見るような目で俺を見てくる。
「おいおいヅキ、まさか知らねえのか?そんなことある?新年の一大イベントだってのによ」
「は?」
「いいか、これからな、かんぬしってやつが、ちいさな袋をばら撒くのよ。その中にはお菓子や縁起物、更にはお金が入ってたりするのよ。お前もそれを目当てに来たんじゃないのか?」
いや、ちがうけど。なにそれ、そんなイベントやってたの?
「噂をすれば来たぞ!」
ガッシーが指差す先を見る。と、朝礼台みたいな台の上に着物?を着込んだ、いわゆる神主っぽい人が登ってきた。
「ええーあけましておめでとうございます。去年1年も世の中色々ございましたが、今年1年も良い1年となるように……」
そして校長先生のようになんか話が始まった。
だが、周囲の人、子供から大人まで見ると、さっきまで新年を祝っていた人たちが目の色を変えて、神主さんの方を見ていた。100人を超えるくらいの人達が、殺気立って一人を見やっている。
「1万円拾うぞ…」
「この時だけにしか手に入らない、1つだけあると言われている縁結びのお守り…絶対取る…去年取った娘は結婚できたらしい…ツイッターで見たわ…私もいつの間にかもうアラサーよ…今年こそ私も結婚する…」
「お菓子、お菓子、お菓子、食べ物、食べ物、食べ物…」
「スーパーの商品券は渡さないわ…」
「去年は限定ガ○プラの引換券が入っていたとのこと…誰にも渡さんでござる…拙者がいただく…某が一番うまく引換券を使えるので候…」
な、なんなんだこいつら…。
「神社が用意したものもあれば、奉納されたものも一部、庶民に還元されるんだってさ。んで、色々良いものも入ってたりするのよ。ヅキ、頑張ろうぜ」
イケメンの池に言われる。なるほどそういうことなのか。
隣のテルコはひたすら食べ物食べ物ブツブツ言ってるけど。怖いわ。
「……であるからして、皆様にもそれらを還元し、御加護があらんことをお祈りいたしまして、福小袋の配布をいたします」
どうやら話し終わったと同時に、朝礼台に更に3人が登ってくる。3人共大きなカゴを抱えている。2人は神主の両脇に立ち、カゴを片手で抱え、もう片方の手をカゴの中に突っ込んでいる。1人は神主のすぐ後ろに立ち、ひときわ大きいカゴを両手で抱え、その中に神主が手を突っ込んでいる。
もうじき始まるのか。
…てか、いつの間にか最前列に父がいるのだが。話を聞いていたのか。にしては早すぎないか?
「では〜行きますぞ!そぉーれぇ!」
神主の掛け声と同時に、神主含む3人が片手で複数掴んでいる小袋をバラマキ始めた!
「「「わああああ!!!!うおおおお!!!!」」」
いい大人もいるのに、なんて必死さだ!
「俺たちも行くぞ!健闘を祈る!!」
「「「おう!!!」」」
園児ズも池の掛け声に合わせて、大人たちの足元をすり抜けるように消えていった!
「なにこれ」
思わずつぶやいてしまう。
大人たちは皆手を上げているが、直接キャッチは中々起こっていない。
多くが人と人の間、足元に落ちている。
…なるほど!そうか!
この中においてはむしろ視点が低く、手から地面までの距離が短い園児が有利!
よし俺も!
このゲームを理解したと同時、俺は駆け出した!
大人たちや、子供の脇をすり抜け、駆ける。
空は見えない。袋が落ちてくる軌道は見えない。
だが、視界には袋が落ちてくる!
「そこぉ!」
来た!拾えた!1つ!
「次!」
よし!2つ!
拾った小袋をポケットにしまう。
「4つ!」
2つ同時取りだ!1つを拾うと同時、近くに落ちてきた袋を地面に落ちる前にキャッチ!
「次!…なに!?」
「悪いな、ヅキ」
お前、池!くそ、やるな!
手が届く直前、横からかっさらわれた!
池はすぐに人並みに消えていく。
「とりゃ!」
「ゲット!」
「ゲッツ!ゲッツ!アンドターン!アンドリバース!アンドゲッツ!」
「食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物」
「ぐわぁ!ぎょえぇ!ひでぶ!メメタァ!」
少し周囲を見回せば、園児たちが奮戦している。
若干1名ガッシーだけは周囲の人達に足蹴にされてピンボールみたいになっているが。
「くそ!負けられるか!…負けないぜ、ってそういうことか……」
確かにこれは競いたくなるな…。
「6つ!次!7つ目!」
7つ目を取る。
周囲では100人くらいの歓声響きっぱなしだ。
「渡さん!これは俺が取ったんだ!」
「いや私よ!譲らないわ!」
「おひゃあ今年は大量だあ!」
「やらせはせん、やらせはせんぞおおおお!」
「うおぉ!手ぇどけろってんだ!」
「野郎!この一番取りを邪魔しやがって!」
「そそっかしいからよ…こういうときは臆病なくらいが丁度良いのよね…!」
ついさっき除夜の鐘で煩悩を消したはずが、ものの数分で煩悩塗れになっている。
「最後お〜〜」
姿は見えないが神主の声が聞こえる。どうやら最後を投げるようだ。
「はあ、はあ、8つ……」
俺の方は目の前の8つめを拾う。
空を見上げれば、最後の1つが明後日の方向に飛んでいく。
「キャアアアア!取ったわ!」
どうやら婚活戦士のもとに飛んでいったらしい。
「「「ワイワイガヤガヤ……」」」
バラマキが終わり、人々が散っていく。
「おう、はあはあ、みんあどうだった?」
園児たちはいつの間にか集まっていた。
遠くを見やれば父が肩を落としていた。手には何もない。どうやら1個も取れなかったみたいだ。まあ、あの投げ方を見れば、最前列は悪手だったな。
「5つも取ったぜ」
「私は2つ…」
「1個も取れなかった…」
「ドンマイ」
園児たちが口々に戦果を報告する。
一段落したところで、池が口を開く。
「みんな、俺は8取ったぜ」
「8個!?」
「なん、だと…」
「こいつ、エースだ…!」
池がドヤる。どうやら8個が最多らしい。
さて、俺も口を開くか。
「みんな、俺もだ。俺も8個取ったぜ」
同率1位は悔しいが、それでも1位だ。
「なにィ!?」
「ヅキくん、さすがだね」
「やるな、ヅキ」
ふふふ、どうだ。こういうのなら得意なのよ、俺は。
「だが個数だけじゃない。中身も大事ださて、開こうか」
池がそう声をかける。た、たしかに、中身、これは大事だ…。
「うあー節分豆だ」
「見ろ!500円玉だ!」
「す、すげえ!」
「なにこれ、お守り?漢字読めない…最後は『び』ね」
「それは『縁結び』だね」
「グミとラムネだ!」
園児たちが中身も報告する。
500円、いいな…。
「見ろ!5000円札だ!」
唐突に池が大声を上げる。
「「「うおおおお!!!!5000円!!??」」」
「すげえ!」
「さすが池!運もツイている!」
「「いーけ!いーけ!」」
5000円札だと!?宇宙船が買える金額だ…。
俺はどうなんだ…くっ、駄菓子、その他、100円も価値のないものばかりだ…あと2つ。……なんだ、これ。
「2つとも巻物?」
くるくると巻かれて、紙で広がらないように止められてる小さい巻物が2つ。
「ヅキ!それ!お札なんじゃね!?」
いつの間にか近くに来ていたガッシーが声をかけてくる。
チラリと見やれば、まぶたや頬を晴らして、全身ボロボロのボロ雑巾みたいになっている。こんな姿でも騒がしいとは、ある種尊敬するな。
「なに!?」
「見せて見せて!」
「早く開いてみて!」
園児たちが寄ってくる。
みんなが見守る中、止め紙から筒状になった紙を抜き出し、広げる。
「こ、これは…!」
思わず声が漏れる。
「「「ゆ、夢の国のチケット!」」」
紙の正体を秒で看破した女の子数名が声を上げる。
「すごい、何千円もするチケットが2枚!」
「ペア、ペア券!」
「いいなあ!ねえ、この大豆と交換しない?」
するわけねえだろ。…にしても、思いの外価値のあるものが出てきたな!
俺は夢の国はどうでもいいから、金券ショップで換金するかな!
「もう一つは…これは!?」
「焼き肉交換券!しかも黒毛和牛500g!?ヅキくん、この縁結びのお守りと交換して!」
紙の正体を秒で看破したテルコが声を上げる。
そんなもんいらん。黒毛和牛の方がいい。てかテルコ、女の子としてそれでいいのか。彼氏が既にいるとはいえ。
「負けたよヅキ…。中身もすごい価値だ。お前が世界一位だ」
「フッ…。まあな。最後に運まで付いていたのは俺だったようだな!」
「ヅキくん、すごいね」
「ヅキ!やるなあ!」
「いいなあ夢の国いいなあいいなあ」
「黒毛和牛黒毛和牛黒毛和牛黒毛和牛黒毛和牛」
みんなからも口々に称賛される。
超気持ち良い。
「ほら!あんたらいつまでかたまってるの!お参りして帰るわよ!」
イベントが一段落したところで、それぞれの親が呼んでくる。
親は親で親同士挨拶とかをしていたようだ。
「よし…ヅキ…お参りと鐘打って帰るぞ…蕎麦食べよう蕎麦…」
俺もどこか力がない父が声をかけてくる。
「見てお父さん、夢の国と黒毛和牛。取った」
「な、なにぃ!?黒毛和牛!?しかも500g!?な、な、ヅキ、お父さんにも分けてくれるよな?な?」
息子にせびる父…我親ながらどうなんだ…。
「もう、お父さん、ちゃんと煩悩消してよ…ほら、いい大人なんだから。鐘打つよ」
「お、おう、そうだな。…それはそうと、ヅキじゃ500gは食べ切れないよ。もったいなからみんなで分けような。な?」
こやつほんま…。
—
ま、その後は1回ずつ鐘を打って、家族全員で初詣をして帰った。
母と姉は俺か夢の国のチケットを取り上げ、ハイテンションになっていた。
そして帰宅してすぐに年越し蕎麦を母が作ってり始めたが、園児の体には夜が遅すぎて、出来上がる前に眠ってしまった。
結局、俺の年越しそばは焼きそばとなってしまったわけだ。
だが、初夢は悪夢ではなく、黒毛和牛の肉に溺れるという、いい夢を見れた。
久しぶりの良い夢、しかも初夢……今年はいい年になりそうだ。




