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八十九回目
怠いなあ、と思って目を覚ますと、じゃら、という音がした。鎖だ。
薄暗い部屋、冷たい床、ベッドがあるだけまだましなのだろう、というところで、私は雑魚寝をしていたようだ。ご丁寧に手枷足枷をつけられて。着ているのが縞模様のいかにもな囚人服だったので、私は一体何をしたのだろう、と思った。
わからないうちに檻にぶちこまれているとは。まあ悪役令嬢のときの処刑台の上よりはましなのかもしれないが。扱いがあんまりすぎやしないだろうか。状況がさっぱりわからない。
鉄の檻は固く閉ざされていて、開きそうもない。隙間もそんなにないため、外の情報も入手できない。詰んでいる。
と思ったら、がこん、と何か仕掛けが作動する音。なんだ、と思って周囲を見回すと頭にずしんと天井が落ちてきて、瞬く間に私は押し潰された。
……死に方が地味!!




