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四十八回目
なんだか以前も見た光景だ、と私は顔を上げた。
そこは処刑台の上だった。これから私はギロチンで首を落とされる。
転生早々こうなるのはもう慣れた。ただ一つ違うことがあるとするならば、今回私は決して悪女ではなかった。
この世界「混沌の世界で優雅なお茶会を」で、私は最近気分の優れない奥様のために薬湯を入れる薬師のリラだった。
リラは薬湯を入れている最中に、薬湯の入ったカップを別の薬のものと入れ替えられてしまうのだ。リラは何故だったのかわからないまま、奥様に毒を飲ませようとした罪で処刑されるわけである。
ちゃんと確認しなかったリラも悪かったわけだし、なんとも言えないが、処刑で首ちょんぎるってすごい仕打ちだな。
まあ転生即死系を繰り返してきた私には、もう痛みなどわからない。
ただの下女の失態の処刑に興味のあるものなど一握りもおらず、静かにギロチンが首を切断した。




