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太陽は昇る  作者:
33/34

太陽は昇り始める 〜4〜

めちゃくちゃ遅れました……

理由としては年度が変わり、環境が変わってしまったせいでそれに対応するだけで精一杯で書く時間がありませんでした……

次は多分一週間以内に更新できると思います。



自分の勝利を確かめた後、まっすぐリン達のところに歩き出す。

おおおおおおおおお!!!!

ちょうどリングから降りたところで呆然としていた観客たちが歓声を挙げる。

この歓声は俺が引き起こしたものだと思うと悪い感じはしない。

「フウガ様〜!!」

 この試合で俺の場所が分かったマキが俺の方に駆けてきた。

偽名使ったんだからせめてジンって呼んでくれよ……

「流石です、フウガ様!!」

 俺の近くに来て開口一番俺を褒めだした。

しかしマキは昔から変わらないな……いつも俺を過剰に褒める。

それでいて俺が女と一緒にいるだけでも般若のように怒り出す。本当何でだろうか?

「フウガ〜」

 リンも俺の元にやってきた。そして、

「はぁああ!!」

「ゴフッ!!?」

 俺の鳩尾を腰を落として左腕を後ろに引きながら右腕で突いた。

前に倒れそうになった俺を支え、どこからか出したあのギザギザの上に正座させ、後ろ手に縛る。

マキもあまりのことに目を丸くしている。

「ギア!!」

「……はい」

 サキモリがリンに呼ばれて二つ重なった石畳を運んできて俺に乗せ……圧力と鈍い痛みのハーモニィィィイイイ!!!!

「な、何やってるんですか!!」

 マキがやっと正気を取り戻し、リンを止めようとする。

が、リンが、マキに近づきマキにしか聞こえないぐらいの声で耳打ちすると、

「もう一段乗せましょう」

「マキィィイイイ!!?」

 予想外の驚きに思わず叫んでしまった。

バカな、マキが俺を裏切るなんて、一体何が!?

「フウガ様の浮気者!!」

「謎は全て解けた!!」

 何言ってくれてるんだあのやろう!!!

「ワタシ、ナニモイテナイヨ」

 あぁ、もうムカつく。

「何やってるんだ、君たちは……」

 突然聞きなれた声がしたので振り返って見ると予想通りアス、それにフウキとリンたちの知り合いの……たしかウィルだったな……がいた。

マキと同じで俺がいる場所に気づいてきたのだろう。

「ウィル助けてくれ!!」

 ライムがウィルに助けを求める。


俺は常にリンの意思を尊重するbyウィル

 このシスコンが♪byライム


どうやら断られたようだな。だが、まだフウキとアスがいるし……

「フウガ、悪いけどわいは助けんで」

 なっ、何故だ!!

 

だってマキおるしbyフウキ

 賢明な判断だな畜生byフウガ


「「こうなったら、アス!!」」

 最後の望みを賭け、アスに助けを求めた。


助けるメリットがデメリットより圧倒的に少ないbyアス

てめぇ、試合あったたら覚えてろよ?byライム・フウガ


「それでは第四試合目の抽選をします」

 ふとお馴染みになってきたその言葉が響く。

その言葉ですでに一回戦の出番がないものを除きここにいるものが一斉に自分の紙を見る。

「おっ……僕の出番か……」

 アスの紙には4の文字が浮かび上がっていた。




アスがリングに上がろうとするとちょうど隣の人もリングに上がろうとしていたのでアスはその人を見てみる。

その人はセルス地方のものがよく着る……たしかキモノというのものを纏った女性だった。

とても綺麗な黒い髪で一瞬見惚れた。

その人もこっちを見る。

なんとなく雰因気が知り合いの喋りだしが遅い彼に似ている。

「……あなたが……私の、対戦者……?」

喋り方はマオよりもひどかった。とりあえず肯定する。

「名前、は……?」

 断る理由もないしどうせ後で言うのだからそれに答えた。すると彼女は首をかしげながら、

「……偽名、じゃなくて……本名で……」

「!?」

 何故分かった?そう言いたいのに言葉が出ない。

まさか、こいつは……

「いいたく、ないのなら……別に、いい……私は、アン……いい、試合を、しよう……」

 それだけ言うと彼女は審判の方へ向った。

どうやら違ったみたいだ。ほっと一息ついてから僕も審判の方へ向った。




「それでは一回戦第四試合始め!!」

「覆え、迷いの、象徴、今、彼のものの、視界を奪え、“ノワール、ナイト”」

 試合が始まったとともにアンは魔法を発動する。アンの両腕から黒き闇が現れ、それはリング一体を覆う。



「あいつ、闇魔術師か!」

 その様子をみて思わずライムは叫ぶ。

「たしか、闇魔法はああいうので相手の視界を奪うのが定石なんだよね」

 リンはかつてライムに教わった闇魔法のことを思い出しながら言う。

「あぁ、しかも使用者自体はあの闇の中のことを手に取るように分かるからなお厄介だ」

「だが、あいつには通用しねぇ」

「「!?」」

フウガが突然割り込みアスの不利を否定し、続けてその理由を説明していく。

そんな様子を眺めながらウィルはふと思った。

(二人とも、セリフだけ見たらかっこいいなのに、格好のせいで台無しだ……)

 詳しくは……思い出せ!!



「炎弓、“ヂュアリス”」

 アスは闇を恐れず、炎の弓を出現させ堂々とそれを構える。

その様子を感じてアンは驚愕する。

何故なら明らかにアスはアンに向けて弓を構えていたからだ。

アスは右手である程度矢を引き、そして放つ。アンは反応が遅れたもののなんとか矢を避けた。

(偶然か……?)

 しかし、この考えは動くアンに合わせて弓を動かすアスの様子により否定された。



「何故ならあいつは最大半径五キロ以内のもの全てを把握する能力、サーチャーだからな」

 つまりアスは有効範囲内ならどこに、どんなものが、どのような状態であるのかが分かる。

だから視力などアスには不要、だからアスの視界を奪うことは限りなく無意味。



(どうやら……“ノワール・ナイト”は……通用、しないよう……でも、あなたは……私の闇の中……)

 アンはアスの弓に注意を向けながらリングの端へと走り出した。

(まさか……)

 アスはなんとなくアンの狙いに気づいた。

それに対応するため射撃を止めコードを紡ぐ。

「進め、侵略の象徴。炎よ、異物の進入を許すな、“ファイアー・ウォール”!!」

 炎がアスを中心に円形に展開され、闇を退けていく。

それと同時にアンが闇から抜け出す。

「覆え、闇の、象徴……」

 まずアンは闇を補充する。

「続けて、闇よ、今、全てを抉れ、“クリムゾン、ナイト”」

リングを覆っていた闇は、無数の杭になりアスに向っていく。

アスを守っている炎は杭を防いでいるのだが確実に削っていく。

そしてついに最後の一本が炎を貫きアスに向っていった……

続く



リィ「いやぁああああ!!!アスどうなるの!!?」

 さぁ?

シーク「やけに冷静だね?」

 そりゃ俺、作者だしどうなるか知ってるしねぇ〜

リィ「くっ!!作者特権か!!」

 はっはっは!!!誰が優勝するかももう決まっているぞ!!

「「じゃあ速く書け!!」」

 俺だって速く書きたいんだよ!!!

「「ごめん……」」

 ……次はもう少し速くこうしたいと思います。


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