表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
太陽は昇る  作者:
32/34

にの十一話 太陽は昇り始める〜3〜

今回は二試合。

試合に勝利し、マオは周囲のざわめきを無視しまっすぐリン達がいるところに向う。

足音で気づいたのかリンはマオの方に振り返り、マオだと認識するとすぐにマオに駆け寄った。

「マオウーー!!凄かったね、おめでとう!!!」

「…ありがと、リン」

リンはとても興奮した様子でマオの勝利をねぎらう。

「あぁ本当なかなかだった凄かったぞ、マオ」

「戦ってるの見たことなかったけど結構強かったんだな、お前」

 フウガとライムもリンに続いて賞賛の言葉を送る。

「そういえばマオ、一つ頼みがあるんだが……」

「えっ?な……」

 フウガ達の方を向き何なのかを聞こうと思ったところで絶句。

「「助けてくれ!!!」」

 そう、涙目になりながら二人は叫ぶ。

何故ならフウガ達はギザギザした物の上に正座して座らされ、腕は後ろ手に縛られ、膝には石畳が二個ほど置かれていたから。

「…えぇっと……拷問?」

 マオにはちょっとした疑問を言っただけだった。だが、

「あははは、拷問だったら終わりがあるのになぁ……」

「気をしっかり持てぇぇええ、フウガ!!!」

 もうなんか相当追い詰められてるわけで・・・

「…ね、ねぇ、リン。そろそろ……」

 さすがのマオも助け舟を出すことにした。が、それを遮って、

「気にしなくていいよ、マオウ♪」

「…い、いや……」

「気にしなくていいよ、マオウ♪」

「…で、でも……」

「気にしなくていいよ、マオウ♪」

「…そうだね、リン……」

マオ敗退

「「マオォォオオオオ!!!!」」

「凄げぇ、あのマイペースの代名詞って呼ばれてる兄貴を黙らせた」

「何、そのあだ名!!?」

「ていうかもうお前でいい!!頼む、サキモリ!!助けてくれ!!!」

 

なんで会ったばかりの奴のために危険冒さなきゃいけないんだよ?byマナ(ギア)

 ですよねーbyライム・フウガ


「それでは二試合目の抽選を始めたいと思います!!」

 突如響く声。その声で二人はハッとなる。そしてお互いの顔を見て頷きあい、

「リ、リン。俺たちも選手だし紙見たいんだが・・・」

「この格好じゃ見れないからこれらどかしてくれねぇ?」

「うーん、確かに……ちょっと待ってね」

そうしてまずライムの腕の縄を解こうとする。

(しめた!!)(くそぉおおお!!!ライムが先か!!)

もちろん二人は逃げる気まんまん。

まぁ先の奴が逃げたら警戒されるから後の奴は逃げられないが。

しかも、

「はい〜浮かびあがってますよ〜」

「これで良んだよな?」

「「ちくしょぉおおおおおお!!!!!」」

見る前に試合に出る二人が決まったら実行すらできない。

まぁとにかく二人が決まったので審判がマイクを握り二人の紹介をする。

してその二人とは。

「一回戦第二試合はマキ・サキモリVS誰かA!!!!!」

『片方扱い悪ッ!!!!?』

会場のほとんどのものが心を一つにして叫んだ。

「へぇ〜珍しい名前だね」「…そうだね、リン」

 ↑例外達

「両者準備はよろしいですか?」

 その言葉に二人は言葉を出さず、頷く。

それを確認した審判は、

「それでは一回戦第二試合、始め!!」

 マイクを持っていない左腕を掲げながら高らかに宣言した。

 Aは開始と同時に腰に提げていた鞘から右腕で剣を抜き構えることなくだらんと腕をぶらつかせながらマキに突っ込み、自分の剣の届く間合いに入ったところで剣を振り上げる。

 キィンンン!!!

「!?」

 しかし、なにかそこに壁があるかのように剣は最初の位置からほとんど変わらない場所で止まった。

 マキはその様子を自身の細い目で見つめながら少し微笑み、ゆっくりとした口調でコードを紡ぐ。

「聳えろ〜守りの象徴〜」

雰因気が台無しだ。

「今〜全てを守り〜敵を退ける要塞となれ〜……」




プリントアウトされた大量の紙が散ばり足の踏み場もないような部屋で彼はパソコンに向っていた。部屋には彼のキーボードを打つ音だけが響く。ブブッー!!!

「だぁああ!!クソッ!!」

 突如違う音が響いたのと同時に彼はイスを四本の脚うち二本だけでバランスをとり、後ろに倒れないように後ろにうな垂れながら叫ぶ。

「さすがにガードがかてぇな。」

 今度は左手で軽く頭を掻き毟りながら呟くと、立ち上がり散ばった紙を踏むのを気にせずにこの部屋の窓まで歩き、それを開けて外を見る。そしてそこから見えるビル群の中で一際目立つ高層ビルを見つめる。

「待ってろよ……てめぇらの悪事は絶対この桐生鉄叉様が暴いてやる!!」




「“ダイキギョウ〜”!!!」

『何この小劇場!!?』

 とりあえずそれは置いといて、コードを完成させた後マキは両手をリングに向ける。

すると盛り上がるように魔法は形成されていきピラミッド上になる。

そして頂上にいる、マキは沈むようにその中へ入っていく。

「さぁ〜ここまで〜来てみなさい〜テッサ君〜」

『そいつ鉄叉違うから!!!』

 テッサはその誘いに乗りピラミッドを駆け上っていく。

『そいつテッサ決定なんだ!?』

「いきますよ〜続けて〜歯向かいし〜敵を〜迎え撃て〜……」

  



この町一帯を見下せれるほどの高さにある部屋で彼は大量の仕事を捌き、途中でその手を止め一息吐く。

コンコン その溜息と同時にノックの音が響く。

「入れ」

彼の言葉を聞き、ノックをした秘書らしき人物が部屋に入り、用件を伝える。

「社長、最近我が社のことを嗅ぎまわっている者がいるのですが……」

「そうか……」

それを聞くと彼は両肘をつき、この前で手を組みながら、ゾッとするような無表情で、

「構わん、消せ」




「“ケンリョク〜”!!!」

『だからなんなんだよ、これ!!?』

 頂上の部分の土が集まり球状になり、テッサに向って転がり落ちる。

それをテッサは横に飛びのくことで避ける。

だが、着地に失敗しそのまま転がり落ちる。

「今です〜続けて〜土よ〜今、全てを蹂躙せよ〜……」




「ぐぁっ……!!」

 路地裏、ビル群の奥で陽の光があまり届かず昼だと言うのに当たりは薄暗い。

そこに彼……桐生鉄叉は突然数人の男に連れ込まれ乱暴に投げられた。

鉄叉は急いで振り返り、自分をここまで連れてきた奴らを見る。

明らかに堅気ではなさそうな雰因気で、即座に彼らが何者なのかを悟った。

「始末屋って奴か……」

「理解が早くて助かる」

 クソっ……こんな所で死んでたまるか!!

あいつを……澪を助けなきゃいけないんだ!!

「うぉおおおおおおお!!!!」

彼は男たちに向って右腕を振りながら駆け出す。

彼の大切なものを守るために。

ダァン!!!

だが、無慈悲にも彼の命を奪うであろう引き金は引かれた……




「“ケンリョクコウシ〜”!!!」

『鉄叉ぁああああああああ!!!!』

 ピラミッドの半分以上が分解する。

隠れていたマキもそれにより姿を現す。

分解された土は集まり十数個の塊となり、テッサに向って跳ぶ。

転がり落ち、ちょうど体勢を立て直したばかりだった彼にそれを避ける術はなかった。

「ぐぁあああああ!!!!」

 二、三個ほどあったところでマキは魔法を解く。

そこには気絶したテッサの姿が。

「勝者、マキ・サキモリ!!!」

審判はテッサの姿を見て数えるまでもないと判断し、勝者の名を叫ぶ。

おおおおおおおおおおお!!!

 一試合目のように周囲から歓声が、マキはそれに笑顔で手を振りながらリングを降りていった。

 


「よし、じゃあ今度こそ見るから解いてくれ、リン!!!」

抽選が始まるとすぐにフウガはリンに逃げたいがためにリンにこの拷問もどきから開放してくれるよう懇願した。

「うん、分かった♪」

「あ、あぁ、ありがとう」

フウガの懇願にリンは笑顔で了承した。

しかし今までのことを思い、フウガは何か違和感を感じた。

まぁ気にしないことにしてフウガはどうやって逃げようか考えていたのだが、リンが最初の笑顔にままでフウガに顔を近づけていき、

「逃げたらどうなるか……分かってるよね」

最後の部分を強調してかつフウガにしか聞こえないような声で囁いた。

「はははははいぃぃいいいい!!!!」

 それはフウガですら恐怖させるのに十分な迫力だった。

「うん♪じゃあ解くよ?」

 フウガの返事を聞くといつもの明るい笑顔に戻ってリンはフウガを拷問もどきから開放する。

「おっ・・・!」

 もう自棄になって自分の紙を取り出し見てみると、そこに3の文字が浮かび上がっていた。

「じゃあ俺行ってくる」

 そして後ろでリン達に手を上げながらリングへと歩いていった。

「・・・!フウガの浮かび上がったんだ。頑張ってね」

「おう」



「一回戦第三試合はジンVS誰かC!!」

『Bは!!?』

選手の名前が宣言されまたもや会場のほとんどのもの心が一つになる。

「ジン?」

 リンはまたもや例外達だった。

しかし前とは違い、フウガであろう人物がジンと呼ばれていたからだ。

「なんで偽名使ってるんだろう?」

「あいつにはあいつの事情があるんだよ。」

 思わずこぼれたその言葉にギアが答えた。

「知ってるの、ギア!?」

「さぁ、なんなんだろうねぇ」

 すぐにリンはそのことを尋ねたが、ギアはそう言うだけでそのことについては何も言わなかった。


「それでは一回戦第三試合、始め!!!」

 そうこうしているうちに試合が始まってしまった。

「開け、東の門。“風蹴”」

 始まってすぐフウガはそう呟いた。

多分その時すでに勝敗は決まっていたのだろう。

瞬間フウガがそこから消えた。

そして誰かCの前に現れ、そのまま神速のハイキックを、それにより誰かCは数メートル中を舞い、それからリングぎりぎりのところでちょうど止まった。

「……しょ、勝者、ジン!!!」

あまりの圧倒振りに審判も呆気に取られていた。



「なぁ兄貴。」

「…何、ギア?」

「何であいつあんなに強いのにリンに逆らえないんだ?」

「…!?さ、さぁ……」



素晴らしきコメディの法則


シーク「フウガってなかなか強いね〜」

リィ「ふん、私の方が強いに決まってるわ!!」

 うん、そうだよ。

リィ「くっ、私よりもつよ・・・ってえぇええ!!?」

 どうした?

シーク「素直に認めたからじゃない?」

 つぅかリィって現在メインメンバーの中で最強だぞ?

リィ「マジっすか!!?」

 マジ。つうかライムより強いって間接的に書いてるだろ。

リィ「そ、そうなんだ……」

 ちなみにリィ>フウガ≧マナ(ギア)=ライム>シーク≧ウィル リンは?ってな感じ。

 まぁそんなに実力差はないよ。

シーク「?なんでリンは?なの?」

 ?ばっかだな。まぁストーリー上の問題。まぁこんなとこで閉めますか。

リィ「そうね、まぁこんな風に閉め方が苦しく、文才がない作者が書く駄文ですが……」

 さすがに泣いちゃうぞ。

シーク「これからもよろしくお願いします。」

 感想・評価待ってます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ