一話 夜明け前1
字の文が全然無い・・・
おそらく二度と出てこないであろう部屋に一人の老人とそれに向かい合って三人の若者がいた。
一人は長身で短めの黄金の髪をオールバックにしている。目も同じでどこか肉食獣を思い浮かべさせる。雰囲気は“不良っぽく軽そう”てな感じ。
一人は女性の中でも小柄で漆黒の髪を肩で切り揃えている。目は紫色でどことなく冷めている。胸さえなければ男と言っても通じそうだ。雰囲気は“有能なキャリアウーマンそしてSっ気がありそう”てな感じ。
一人は普通の体格で長めの白銀の髪を肩まで伸ばして一つにしばっている。目は黒でどこか草食動物を思い浮かべさせる。雰因気は“優等生かつ優しそう”てな感じ。
「これで、お主らに教えることはないな。」
その言葉に
「よっしゃあ!!」と一人があからさまにに喜ぶ。
「おぉ、そんなに嬉しいか?ライムよ。」
「えぇ、やっとクソジジィから離れられるし。」
「えっ、それ儂?儂だよね!?」
それに対しもう一人が
「他に誰がいると思ってんの、バカじゃない?」と雰囲気通りの言葉をかける。
「リ、リィ!?し、失礼だって、本当のことだからって。」と、全然フォローにも注意にもなっていない。
「お前も十分失礼じゃぞ、シーク!!」
ついでに紹介した順に名前が出ている。
「えぇい!!とにかくお主ら、卒業課題を発表するぞ!!」
「早くしてよ。」
「そうそう、それにリィはこの後シークとのデートがあるらしいからな。」
さりげな〜く
「「な・・何で知ってんの(よ)!!?」」
「あ・・あの」
「そりゃ“ねぇ、ライム。どっちが似合うと思う?”と、リィが普段からは考えられないようなうきうきした表情してたし、シークにいたっては“ラ・・ライム。デ、デートてどうすればいいと思う?”という様子だったし、簡単に分かったぞ?まぁ、時間帯は勘だがな。」
「お、おい。」
「バカァァアア!!!」
「し、仕方ないじゃん、ぼ、僕デートなんてしたことなかたんだから。ていうかリィも少し責任なくない?」
「くっつくのは時間の問題かなって思ってたけどまさか、リィから告るとはねぇ。」
「にゃぁぁぁぁああああ!!?」
「聞けぇぇぇえええ!!!」
と、恥ずかしさのあまり、リィが猫化したところでついにジィさんキレた。
「あれ、師匠いたの?」
「ちょっと前まで一緒に話しとったよな!?」
「あんたごときが私たちと会話できると思うなんて思い上がるのもいい加減にして欲しいわ。」
いつのまにか冷静さを取り戻しているリィ。
「お前ら何様!?」
「「お弟子様?」」
「弟子に様つけんの!?相当珍しいと思うんじゃが!?」
「そう、私たちは特別なのだよ。」
「改めて問うけど、お前ら何様!?」
「ま、まぁ、師匠。落ち着いて、早くその課題とやらを言ってください。」
「あ、あぁ、そうじゃな。すまん。じゃあ、言う・・」
「こんなクズにまで気を遣うなんて本当シークは優しいね。」
「リィィィイイイ!!お前ちょっと表出ろやぁぁああ!!!!」
「上等ォ!!!」
「師匠ぅ!!落ち着いてください!!あとリィも上等ォじゃないでしょ!!!さらにライム、笑い転げてないで手伝ってよ!!!」
しばらくオマチクダサイ・・
「はぁ、はぁ・・すまん、迷惑かけたなシーク。」
「チッ、収まったか。」
「リィィィイイ!!いい加減にして!!さぁ、師匠、これ以上どうにかならないうちに早く!!!」
「うむ、じゃあ言うぞ。もう一回いうが、言うぞ。さらにもう一回で、言うぞ。もっひっとつお「「「はよ、言えや!」」」
これはめっちゃうざい。
「よし、じゃあ・・世界救って来い!!!」
「「「はぁぁぁあああああ!!?」」」