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太陽は昇る  作者:
23/34

にの四話 真実の愛と偽りの愛

もういいわけはしません。

アクセスをみたら平日でさえいつもより多くのひとがきていました。

だからこそ本当にすいませんでした。



「ねぇねぇ、あの大きい山何!?」

 リンがとてもはしゃぎながら少しだけ遠くにある一際大きい山を指差す。

「あぁあれはアレスナ山って言ってイルス地方じゃ最大の火山よ。」

「火山!?大丈夫なの!?噴火とかしたりしない!?」

「大丈夫、あそこには白虎っていう聖獣がいて噴火を抑えてくれてんの。」

「へぇ〜聖獣か・・・」

 その響きにリンは見て分かるぐらい興味を示していた。

「なんなら行ってみる?」

 あいつとは知り合いだし、聖獣だが会うのは簡単だ。

「うん!」

 さて何でこんな状況になったか分かんないでしょ?いまから説明するわ。


 今日も朝から父親との口喧嘩から始まった。

 まぁ口喧嘩と言っても私からの一方的なものなのだけど。

 今回も私がさんざん怒鳴り、罵った後、父さんの「・・・ごめん。」という言葉を聞き、その顔を見ていたたまれなくなり私は家を飛び出した。

 本当は分かっている。父さんは何も悪くない、周りが悪いという訳でもない。私自身が弱いからだ。

 認めなくなくて、父さんを馬鹿にされたくもなくて、私自身を認めてほしくて、

 必死に足掻いた、それによって手に入れたのは一つだけ失ったモノのほうが多い、手に入れなかったモノほうが多い。

 そうやっていつも通り、公園のお気に入りの場所で塞ぎこんでいると、突然声をかけられた。

 おかしい。私に話しかける人がいるなんて。

 見上げてみると一瞬目を疑った。その通りでそれは間違いで私が見たのは一人の女の子だった。

 見た瞬間、まるで太陽が私の目の前に現れたみたいだった。そう思わせるような朱金の髪。その子自身女の私が見てもかなり可愛いと思ったがまずそこに目が行った。

 その子は私がこっちを見たのを確認するともう一度

「どうしたの?」と言った。

 本当の事はもちろん言うつもりはないし私は適当に

「見ての通りよ・・」とだけ言った。

「そうなんだ・・・」

 その子は私に同情とも哀れみともいえないような感情をむけながら、

「リストラ、されちゃったんだね・・・」

「そうなのよ、明日からどうやって・・・違うわ!!」

 まぁたしかにそうとれなくもないけど。

「じゃあなんなのよ!!!」

「なんでキレてんのよ!」

 あぁもうわけ分かんないこの子

『やっぱ、そうだよな?byライム』

 ・・・・なんか聞こえたような。

「じゃ今暇なの?」

「・・・まぁ、そうね。だからどうしたの?」

「うん、この町のこと教えてYO!」

「はっ!?・・・まぁ案内してほしいって事?なんで?」

「私、この町に昨日始めて来たからさまったくこの町のことしらないんだ〜YO。」

「もっと使い方考えろ。」

 しかし、なんでだろう?何故か断る気になれない。

「・・・はいはい、案内してあげるわよ。「YO!」えっ、ちょ何!?「YO!」・・・や、やんないわよ!「「「YO!!」」」いや、二人分多い!!?」

 周りには誰もいないはず!!


 場所は変わってウィル、マオ、アス。

「ど、どうしたんだい、いきなり“YO!”なんて叫んで?」

「いや、なんかそう叫ばなきゃいけない状況と思って。」

「どんな状況だ。」

六話 HEY、メアリーと上のような状況

「・・・リンもきっと叫んでいる。」

「君らと一緒にすんな。」


 そうして十分ぐらいずっと喋らず、瞬きもせずつうか目大丈夫?この子は私を見ている。

「・・・・」

 し、しないよ、絶対しないよ!!

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・案内するわYO!」

 自棄だYO!!!

「YEAHAAAA!!!」

「やめい!!ハイタッチを求めてくるな!!」

 つ、疲れる・・・・

『同志よ・・・byライム』

 また何か聞こえた!?

「それじゃ行こ!」

 そしてその子は私の腕をとって歩みだす。

「そういえば名前言ってなかったね!私はリン・トウノ。リンでいいよ。君は?」

 名字持ちか・・・でも私のは言わないほうがいいかな。

「・・・・マナ。」

「へぇ、マナかぁ。じゃお願いねマナ。」

「はいはい、分かりましたよ、姫。」

 しかし、久しぶりだ。楽しいと感じるのは。


 そんなことからこのガイドが始まり、アレスナ山に向っている最中

「うわぁ・・・何この邸宅。」

 リンがいくつかの家が集まった、ちょっとした集落のような屋敷を見ている・・・げっ、そういえばこっちの方向よね・・・

「ここはサキモリの屋敷よ。」

 内心の動揺は隠して簡単に紹介する。

「サキモリって何?」

 やっぱそうきますよね・・・

「魔法の属性は十二種類、その属性ごとに名家があるのよ。そしてその中でも四門と呼ばれるのが炎のシシムラ、水のセイフ、風のカエデ、そしてここの地のサキモリ。」

「シモン?何か他と違うの?」

「えぇ、そうよ。四門はそれぞれの始祖が聖獣と契約していてね、その子孫である四門の者は聖獣の力を一部借りることができんのよ。そしてサキモリが契約した聖獣が・・・」

「アレスナ山にいる白虎?」

「そうよ、じゃあその白虎に会いに行って見ますか。」


 それなりに傾斜がある山を登っていき、その山頂にたどり着くとそこにはまるで王者のように雄大な、大きな白き虎が火口らしきところの近くに寝そべっていた。

「マ、マナ。これが白虎・・・?」

 想像していたよりもずっと神秘的というべきか偉大というべきか、とにかく私はただ白虎の存在感に圧倒されていた。

「“これ”とは非道いな、人間の小娘よ。」

 おぉ、さすが聖獣、喋れるんだ〜。

「あはは、ごめん、ごめん。」

「・・・我に対してその口調とは、大物ととるべきか、バカととるべきか?」

“天然ととりましょう。”

「あんたなんかにかしこまらなくてもいいでしょう。」

「そしてお主は間違いなく後者なのだろう。」

「ぶっ飛ばすわよ、あんた!!」

 ・・・?なんかマナと白虎って仲いいな。

「そりゃ、こやつが赤子のころから知っているからの。」

「へぇ〜そうなんだ。」

「ていうか心読んだことに突っ込みなさいよ。」

 やだ。

「あぁ例えばこやつは九つまでおね「黙れえええええ!!!!」

「ふぅん・・・」

「見るな!!そんなにやけ顔で私を見るな!!!」

「さらにいまだにピーマンが「あんなの人間の食べ物じゃない!!」

 好き嫌いは駄目だよ。

「そして部屋の中はぬ「なんでそれまで知ってんだあああああ!!!」無論マオからだ。」

「あのバカ兄がああああああああ!!!!!!」

 ていうかマナってマオウの妹なんだ・・。

「さて、お主をからかうのはこれぐらいにして・・」

「殺す!!お前絶対殺す!!!」

「珍しいな、お主がサキモリの者意外と一緒にいるのは。」

「ちょっ、バカ!!」 

えっ?それってまるで・・・

「その通り、こやつの本名はマナ・サキモリ。しかも次期宗主候補と呼ばれるほどの実力者だ。」

 ?何でだろう?マナの顔がどんどん青ざめていってる。だけど、

「へぇ〜なんだか分かんないけどマナって凄いんだね。」

 私がそう言うとマナの表情は驚愕へと変わっていった。

 本当どうしたのだろうか?

「凄い?そりゃ凄いとも。サキモリならば人を殺すことすら造作もないからな。それほどの力を持つサキモリの中でもマナはトップクラスの実力を持つ。」

「つまり、悪いこと言わないからマナからは離れろってこと?」

「・・・!?」

「ほう・・・なかなか察しがいいな。」

 そりゃここまで明さまにマナの実力をアピールされたらね。

「びゃっ・・こ・・」

 そう呟くマナは今にも泣きそうだった。

「マナよ。確かにお主の気持ちも分かる。だがな、それでお主は何度傷つけられた!?何度友だと思った者に恐れられた!?だからこそ中途半端な関係になるな!!我はもう・・・お主の泣き顔を見とうない。」

 そんなマナたちの様子だけでマナがどんな人生を送ってきたのかなんとなくだけど分かった。でもさ、

「私はそうじゃない。」

「ん?」

「私はマナを恐れない!傷つけたりなんかしない!泣かせたりなんかしない!!!」

 だって私はマナの・・

「そうか・・・だがな、口ではなんともで言えるであろう!!!」

 昔にも私みたいなことを言った人が傷んだろうか?でも、

「そりゃさ、白虎の言う通りの力だってんなら怖いよ?戦うんだったら。」

「・・・!」

 どうやら私の言いたいことは分かったようだ。でもあえて言おう。

「そう戦うわけないじゃん、友達同士でさ。」


「そう戦うわけないじゃん、友達同士でさ。」

 その言葉を言われた時私はいつの間にか泣いていた。でもこの涙はいままでのように悲しくはなかった。

 そんな言葉自体は何回か言われた・・・そして裏切られた。いや、逃げられたとほうがいいのだろうか。だからそんなことを言われても心に響かなかった。だというのに何故この言葉は響く?

“なぁに、簡単なことだ。”

ギア?

“あいつは上辺なんかじゃあない、心の底からそう思って言ったんだよ。”

 そっ・・・かぁ・・ありがとう、本当にありがとうリン。出会ったばっかだっていうのにそんなこと言ってくれて、でも・・・

“無理だよな?俺がいんだからなぁあああ!!!!”


「そういえばたしかマオ・・だったよな、あんた。」

「・・・うん、そうだけど・・・なんか用があるの?」

「あぁ・・マキさんから聞いたんだが・・・」

「姉さんが?どうしたの?」

「あぁあんた達の妹のマナって言う子の事なんだが・・」

「マナのことか・・・いいよ、教えてあげよう。マナの闇を・・・」

 

「マナ?」

 突然マナが俯いた。そしてしばらくすると顔を上げ

「はは、ははははは!!!」

 まるで狂ったように笑った。

「君・・誰?」

「おや、なかなか察しがいいな。」

 目の前の奴はマナの格好をしているけどまったく違う。

「教えてやろう。俺は偽りの愛、ギア。」

 そう言いギアは私のほうに手を向ける。

「避けろ!!小娘!!」

 白虎が叫ぶ。でもそれは無駄になった。

ギアの向けた手から小さな門のようなものが開きそこから三匹の土で出来た虎が現れ、私に向ってきた。

 獣魔法で強化し、サイドステップで何とか二匹は避けれたが最後の一匹は避けれず直撃した。

「かはっ・・!!」

 痛みに耐え切れず思わず倒れる。

「戦うわけない?そりゃそうさ。戦うのは俺なんだからな。」

 そう言った後、ギアは何処からか一枚の紙を出し、私の方に飛ばした。

 その紙はうまい具合に私の目の前に落ちた。その紙には、

「その紙に書いてある大会・・・コロシアムに俺は出る。お前も出て来い。」

 大会・・?明後日だ・・。

「じゃあな、せいぜい頑張れよ、マナのお友達。」

そうしてギアは去っていった。


「何故かは話さないけどマナはずっと力を磨くことしかしなかった。」

 なんだろう似たような話を聞いた気がする。

「それゆえにマナは孤独だった。」


 それでもマナは平気だった。まぁ孤独とは言ったけど、友達がいなかったわけじゃないからね。

 だけどあの日から変わった。

 マナは小さいころからかなり強くてレンジャーとして働いていた。

 その仕事で賞金首の犯罪者を捕まえるためにコロシアムに参加した。

 そこでマナはどんどん勝っていった。そしてそのたびに起こる歓声、畏怖、偽りの愛を受けた。

 いつの間にかマナはその大会に参加し続けた。偽りの愛を受けるため。

 そうしていくうちにマナに新たな人格が生まれた。

 マナは真の愛と書く、それとはまさに真逆な偽りの愛、ギア

ギアはそのコロシアムに参加する時に現れたが、いつの間にかマナの友達の前にも現れだした。

そしてその子らを脅し試練のようなものを与えマナから遠ざけさせたり、殺した。

「な、なんでギアはそんなことを?」

「さぁ、分からない。ただ一つだけ言えるのは・・・マナを救うにはギアを倒すしかない。」


「ふわぁ・・・よく寝た。」

 そうして俺・・・ライムはようやく目を覚ましとりあえず部屋から出てみる。すると、

「うーん、なんだったんだあいつ?・・・ん?おぉ、よぉライム。」

「よぉ、フウガ。なんかあったの・・・ってなんでいんだ、お前!!」

「えっ、あぁ実は・・「ライム!!フウガ!!」

 フウガがなぜここにいるのかを説明しようとしたらそれを遮ってリンが二人を呼んだ。

「ど、どうしたんだ?リン。」

 ライムはリンの様子がいつもと違うことに戸惑っていた。

「お願いがあるの。」

「なんだ?俺に出来ることならなんでもいいぞ?」

 ちなみにこのフウガの言葉には恩を売っておこうという打算がある。

「私を鍛えて。」


 ギアが何を考えているのか、まったく分からない。

 でもこれだけは分かる。

 もし、ギアがリンと戦ったら・・・きっとリンは殺される。

 お願い、リン来ないで・・・!


フウガ「さて別にテストというわけではないのに何故遅れた?」

マキ「これは〜リィちゃんが〜言っていた〜刑を執行しなければいけませんね、フウガ様。」

 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

フウガ「問答無用。」

マキ「ええと〜まず爪を一つずつはがしていって・・・」

 怖いところだけ普通に喋らないでぇぇえええ!!!

マキ「分かってほしいことを話すときは普通に喋るようにしてるんです。後、怒ってるときも。」

フウガ「ちなみに今マキが言ったことは出た時とまったく同じ文だ。まぁそれはどうでもいいとして二週間も待たしてしまって本当にすまん。刑を受けている作者の代わって謝ろう。でもできることならこれからも見捨てず見続けてほしい。」

マキ「ええと、次は・・・えい♪」

 ぎゃあああああ!!!本当にすいませんでした!!! 


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