にの一話 HAPPY END!!
第二章開始〜 まぁ、この話一話完結ですけど。
「うぉぉぉおおおおおお!!!!」
人ほどの光の大剣が空間を横薙ぎに切り裂く。
「チッ!!」
勿論素振りと言うわけではない。彼は切るべき対象を睨む。
そいつは彼から背を向け、走り出していた。
「待てぇぇぇえええ!!」
当然彼も走り出そうとする。しかしちょうど足を出した瞬間、奴が振り返り、
「轟け、破壊の象徴、降り注げ、“ライトニング”!!」
彼の一・二歩前ほどの空間に雷が降り注いだ。
その轟音により聴覚が麻痺し、舞いあがった粉塵により視覚も封じられた。
粉塵がはれたころには奴はいなかった。
「ライムゥゥウウウウ!!!」
やぁ、みんな。俺はライムだ。
え、どっかで見たことあるようなって?気にすんな。
さて、何故上の文みたいな状況になったか気になるだろ?
え、いや別にって?気にしやがれ。
さぁて、回想といこうか。
あの村を出てから三日後ちなみに五分前、ここら辺では一番でかい町である、“プロビンスナイン”について一・二時間ほどたった時だった。
『そう言えばさライム・・・』
なんだ?つうか、なんでリン、顔が真っ赤なんだろう?
『今更なんだけど、ほら、フウガと戦ってた時。』
フウガと戦ってた時?何かあったっけ?
『私のこと狙ってるって・・・』
謎は全て解けた。
慌てて弁明の言葉を言おうとした時肩に手を置かれた感触がした。
『ライム・・・』
振り返って見ると,ウィルが不気味なほど穏やかな笑みを浮かべていた。
『どうやら俺は君を殺さなければいけないようだ。』
『きっと気のせいだよ!!!!』
もちろんその言葉は届かなかった。
そうして今に至る。
しかし本当どうしよう。いつまでも逃げている訳にはいかないし・・・
“お困りのようですね”
「なっ!?誰だ!!」
周りを見回せて見るが誰もいない。
“誰か?聞かれたのならしょうがない。作者だ。”
「お前、本文出ちゃ駄目だろ!!」
“いいじゃん、けち”
「そういう問題じゃあねぇよ!!・・・まぁいい、なんの用だよ?」
“なぁに、お困りのライムに助言をしてやろうと”
「マジで?さっさと言えよ。」
“何かむかつくけどいいだろ、こうすれば・・・”
ウィルに素直に殺される→HAPPY END!!
「BAD ENDじゃねぇか!!!」
“この状況終わるよ?”
「俺の人生も終わるけどな。」
“まぁそれは冗談として・・・”
いっそのことリンに告白→おそらくOK→ウィルの殺意が増す→ウィルに怯える日々→HAPPY DAYS!!
「どこがだ!!!」
“結構好きなんだろ?”
「俺は変態か!!」
“違うの?”
「違う!!」
“まぁそれも冗談として、本命行こうか。”
正直に事情を話す→二人との心の距離がぐっと離れる→WE ARE BEST FRIENDS!!
「お前もう帰れ。」
とりあえずあのバカ作者は追っ払ったが、素直に事情を話すか・・・せめてハルシオンがいればなぁ、見た目天使だし。まぁこんなとこに・・・
「あれ?ライムさんじゃないですか。」
いたああああああああ!!!!!
「・・・なるほど。」
とりあえず何故こんなところにいんのかは気にしないことにして、説得を手伝ってもらうために事情を説明した。
「その状況を抜けられる魔法の言葉を教えてあげましょう。」
「マジで!?あんの、そんなの。」
「頑張れ!」
「“ライトニング”」
「甘いわ!!!」
「なっ!?」
ムカついたんで“ライトニング”を放ったがあっさりと避けられた。
「くっ、風神王の眷属ってのは伊達じゃねぇな。」
「それほどでも、ていうか“ライトニング”って中級魔法ですよね?よくコード省略できましたね。」
「それぐらいむかついたってことで。」
「そうですか。ではそんなあなたに一言。」
「・・・何だよ。」
「COME ON!!」
「同じ意味だろうが!!」
※COME ONは頑張れとも訳せます。
「まぁ、私は帰りますよ。」
「・・・帰れ、帰れ。」
「最後に一つ、後ろを見てください。」
「は?」
それだけ言ってハルシオンは飛び去っていった。意味も分からずとりあえず言われた通りに振り返ってみると・・・
「ミツケタ。」
「ウウウウウウウィル!?」
シスコンという名の鬼がいた。
「照らせ、導きの象徴。降り注げ、数多の光。今我が敵を打ち砕け。“シャイニング・レイ”!!」
「ぎゃあああああ!!!!」
HAPPPY END!!
初めての一話完結です。
リィ
「確かに。」
シーク
「一章じゃ一つも間話なかったよね。」
うん。まぁ、ちょっと無理矢理のところもあるけどよく出来たと思うし…
リィ
「あくまであんたレベルだったらだけどね。」
グハッ!!
シーク
「リ、リィ!?いくら真実だからって言わなくてもいいでしょ!」
お前もな(泣)
まぁ、自分なりには頑張りますのでぜひ次も読んでください。
「「感想待ってます!!」」