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ドゥオデキム~duodecim~  作者: 持幸(もちゆき)
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第1章 その2

どうも、お久しぶりです。持幸です。

ちょっと、忙しくて投稿ペースが開いちゃいました。

好きなパンはメロンパンです。

 第1章 牡牛座 ―Tauras― その2

「起立!礼!」「ありがとうございましたー」

 やっと4時限目が終わった。今から昼休みだ、教室で弁当を食べる生徒、走って購買に向かう生徒、学食に行く生徒とそれぞれ様々な行動をとる。今日、俺は学食で昼を済ます予定だ。今日っていうか一人暮らしの都合上ほぼ毎日なのだが。

食堂はだいたい150人ぐらいが座れる席がある。まぁ、今日頃この時間なら全然座れるだろう。俺は食券機でラーメンの食券を買いカウンターで食堂のおばちゃんにわたした。

「日替わりラーメンですね。」

 ラーメンは日替わりでスープがかわる。今日は醤油のようだ。だいたい1分ぐらいでラーメンが手渡された。

「ありがとうございます。」

 俺はラーメンをプレートの上に乗せ席へと向かった。

 1番端らへんが空いていたのでそこに座った。ラーメンを箸ですくい思い切りすすった。うん、やっぱり美味しい。すると誰かが図々しくも目の前に座ってきた。

 どうせあいつだろうな…

 ラーメンを食べるのを中断し顔を上げるとそこには友人の案の定日下部陽(くさかべ よう)が座っていた。

「よう!矢的元気か!」

「元気だよ、お前ほどじゃないけどな」

 こいつはひたすら明るいやつでみんなもに好かれている。

「ははっ!そうかそうか!ていうか今のはようっていう挨拶とと俺の名前をかけたジョークだったんだぞ!」

「…さいですか。」

「相変わらず塩対応だな!」

 こいつとは小学校の頃からの縁だ。まぁ、正確には小学3年生の頃からで転校してきたばかりで友達のいない俺に話しかけてくれた。そこから、仲良くなり今でも友達だ。

「ごちそうさま」

「食べるの速くないか?」

「そんなことないよ、お前は昼飯食べないのか?」

「あ?さっき購買でパン買って食べたぜ!」

 お前の方がよっぽど速いじゃないか。俺と陽は食器を片付けて食堂からでた。

 ドンッ!

 食堂からでた瞬間誰かがぶつかってきた。

 俺はちょっとよろけただけで済んだが、ぶつかってきた相手は尻餅をついて地面に大量の惣菜パンをばらまいていた。風貌を見るとやせ細っていて食も細そうなのだが…こんなにも食べれるのか?

「いてて…あっ!すっ、すいません!ごめんなさい!ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

「ああ、大丈夫。そっちこそ怪我はないか?」

「は、はい!だ、大丈夫です!すいませんすいませんすいません…」

 そうやって、謝りながら、彼は大量の惣菜パンを拾い始めた。

「俺も手伝うよ。陽も拾ってくれよ…って」

 陽がいなくなっていた、あいつたまに忽然と消えるんだよな…。

「あ、ありがとうございます…」

「そのパン全部君が食べるの?」

「い、いえ友達とのジャンケンに負けちゃって…」

「あぁ、そういう事だったのか」

 ()()ねえ…

 最後のパンを拾って彼に渡した。

「あ、ありがとうございました!そそ、それじゃあ、急いでるので!」

 そう言って彼は走りながら去っていった。

「矢的ーただいまー」

 陽がかけよってきた。

「今までどこ行ってたんだ?」

「ああ、トイレいってたんだよ。」

「お手洗い行ってくるぐらい言えよな。」

「ごめんごめん!すぐ帰ってくるつもりだったからよ!そういえば、田浦と話してたな、何話してたんだ?」

「彼は、田浦っていうのか?」

「なんだよ、名前も知らないのに話してたのか?あいつの名前は田浦実(たうらみのる)クラスは2-Dであんまり目立たないやつさ」

「陽、よくそんなこと知ってるな」

「ま、俺ぐらい友好関係が広いとそれなりの情報網っていうのがあるんだよ」

「へぇ、俺には到底できないよ」

「ハッハッハッ!そうだろそうだろ!」

 ちらりと時計に目をやると授業開始5分前だった。

「やばっ」

「うぉっ、急げ!」

 俺たち2人は走って教室へ向かった。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

感想、レビュー、よろしくお願いします。

次の投稿はまた1ヶ月いないで頑張ります。

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