第1章 その1
どうも、持幸です。
今回はほとんど設定資料です。
まだまだ拙い文章ですがよろしくお願いします。
1ヶ月以内って言ってたのに翌日投稿になりましたね。モチベーションって大事だなぁ。
第1章 牡牛座―Taurus―
気持ちのいい朝だ。呼吸をすると胸澄んだ空気が入り込んでくる。まぁ、気持ちのいいというのは一般的な感覚の話で個人的には全く気持ちよくもなく、呼吸さえできないくらい鈍重な心持ちなのだが。
今、自分のカバンには2台のスマホ(片方はスマホらしきものだ)が入っている。片方はorange社製のipon8、そしてもう片方は製造元不明名称不明の謎のデバイス。今朝は結局ランニングとかシャワーしてる場合ではなく早起きにより生まれた有り余る時間を使ってデバイスを調べた。
まず、デバイスを起動するとおそらくホーム画面のようなものが表示された。そこにはいくつかアプリが並んでいて上からプロフィール、設定、スキル、ルール、ユーティリティ、あと鍵がかかっているアプリが3つ並んでいた。
プロフィールには自分の名前である弓弦矢的や、誕生日、から身長、体重から何から何までが記されていた。個人情報保護法とかいう奴はどうなってるんだ…。次に設定アプリ、ここは普通のスマホとあまり変わらなかった。スキルアプリを開いて見るとそこには射手座と書かれていた。
どういうことだ?確かに自分の星座は射手座だが…
その下には、先日言われた特別な力についての詳細が事細かに書かれていた。
―特殊能力―
1つ目の能力 弓と矢を生成する能力。
2つ目の能力 未解放。
3つ目の能力 未解放。
―特殊能力について―
1.特殊能力はいつでもどこでもデバイスさえ近くにあ
れば念じるだけで使用できます。
2.特殊能力は1人につき3種類付与されていますが最初
はひとつまでしか使用できません。この特殊能力は
プロジェクトに参加していると手に入るポイントを
使用して解放することができます。ですが、2つ目
の能力は6月1日以降から、3つ目の能力は8月1日以
降しか解放できません。ポイントについてはルール
アプリをご覧下さい。
3.能力については詳細な説明はございません。使用者
様がご自分で工夫や研究を重ねてください。
なるほど、能力を見てわかった。これは星座にちなんだ能力が付与されているらしい。
「射手座だから弓と矢って…単純だなぁ…まぁ、とりあえずやって見るか。」
俺は目を閉じ自分の手のひらを上に向け手の上に弓と矢がでるようにイメージした、3秒ほど経つと手の上に質量を感じた。
これはまさか……本当に……!?
俺は目を見開いた、するとそこには歪な弧を描いた木の棒によれよれの糸を括り付けたものとただの棒が手の上に乗っていた。
「は?」
思わず声が出てしまった。
「なんだこれ、全然弓なんて引けそうにないぞ!?もしかしてもっと明確なイメージが必要なのか?今日の放課後アーチェリー部にでも行ってみるか…」
うちの学校S県S市星の宮高校は男女共学で最近できた高校だ。全校人数は約700人くらいで結構な人がいる。校風としては珍しいものにでもなんでも興味があれば手を出そうというものらしく、いくつか珍しい部活がある。アーチェリーもその中の一つだ。ちなみに俺は2-Bに所属している。ていうか、この情報もプロフィールに乗ってたんだけどどうなってるんだプライバシーの保護は?
時計に目をやるともう7:30を過ぎていた。
「やばっ!遅れる!」
自分の家はっていうかマンションは学校から結構離れていて通学には自転車で40分程度かかる。ちなみに一人暮らしだ。
ほかのルールとかユーティリティのアプリは学校で読もう。星の宮高校はさっき言ったように非常に自由な校風でスマホは授業中に集めたりしないし先生によってはスマホいじりもほとんど注意しない。まぁ、その代わり授業中遊んでいるやつらはテストで痛い目みるのだが。
俺は朝食のトーストを急いで食べ朝自宅をして自宅を飛び出した。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
わかりにくいところがあれば指摘いただけるととても嬉しいです!
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次回は1ヶ月以内に投稿する予定です。頑張ります!